東芝映像ソリューションは5月28日、「4K有機ELレグザ」に「タイムシフトマシン」を搭載した「X9400」シリーズと、「レグザエンジン Cloud PRO」を搭載した「X8400」シリーズをラインアップした。いずれも濃密な画質を再現する48V型サイズをそろえる。
X9400は77、65、55、48V型の4サイズ、X8400は55、48V型の2サイズを用意。いずれも65、55V型には、同社が開発、設計した「高放熱インナープレート」を採用した有機ELパネルを採用する。高放熱インナープレートは、バックカバーと有機ELパネルの間に配置し、自発光デバイスである有機ELの放熱をサポート。今回、効率的に放熱できるものを開発することで、高コントラストと高輝度に寄与しているという。
両シリーズともに、有機ELレグザ新サイズとなる48V型をラインアップ。大画面のイメージが強い有機ELだが、大きいサイズは置けないという声などを受けて追加。プロユースとしても人気の高いサイズで、コントラストが高く、濃密な映像を体感できるとしている。
映像エンジンはX9400に「ダブルレグザエンジン Cloud PRO」、X8400に「レグザエンジン Cloud PRO」を搭載し、精細感をアップ。ダブルレグザエンジン Cloud PROには高精細処理、低ノイズ処理をする新開発エンジンを追加したダブルエンジン構成にすることで、さらなる高画質を実現するとしている。
本体には「クラウド AI 高画質テクノロジー」を備え、クラウドに接続することでテレビの画質を向上することに成功。これは放送コンテンツに対して効果を発揮する技術で、コンテンツの詳細情報を使いながら高画質化を実現する。例えばアニメであれば、セルアニメ、スタンダード、シンプルアニメ、3Dアニメなどに分類。セルアニメであればゆれを補正し、シンプルアニメであれば輪郭線のモスキートノイズを抑えるなど、放送番組に応じて調整するとのこと。クラウド上にあるデータをテレビにダウンロードすることで実行し、データ自体は現在約140弱まで用意しているという。
ネット動画については「ネット動画ビューティ PRO」により、配信サービスごとの画質特性や圧縮方式、解像度にあわせ、有機ELに最適なパラメータで高画質化しているとのこと。新開発の「インパルスモーションモード」を使えば、動きの早いシーンでの残像を低減。ゲームプレイ時での低遅延表示も実現し、有機ELならではの瞬速ゲームモードが楽しめる。
X9400には、ダブルウーファーとパッシブラジエーターを備えた「重低音バズーカユニット」とハードドームトゥイーター、ダブルフルレンジスピーカーを搭載した「レグザパワーオーディオ PRO」、X8400には、対向配置ダブルパッシブラジエーターとアルミ振動板ハードドームトゥイーター、新開発のCNFコーティングを施したダブルフルレンジスピーカーによる「レグザパワーオーディオⅩ」を採用。X9400のみ、市販のスピーカーと組み合わせられる外部スピーカー出力端子も用意する。
X9400には、タイムシフトマシンを搭載し、別売のタイムシフトマシン対応USB HDDと組み合わせてまるごと録画に対応。また、クラウドを活用した「みるコレ」を使えば、好みの番組の自動録画も可能だ。
両シリーズともに、テレビに話しかけることで番組の録画予約や文字入力ができる「ハンズフリーレグザボイス」に対応。「アレクサ」も内蔵しているため、天気の確認や、音楽再生もできる。
あわせて、4K液晶レグザの「M540X」シリーズに、75V型の「75M540X」を追加する。4K液晶レグザ最大サイズとなり、M540Xは43、50、55、65、75V型までの5サイズ展開になる。発売は6月19日で、想定税別価格は25万円前後。
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