シャープは5月14日、スタートアップを支援するオープンインキュベーション事業の一環として、先進技術を有するモノづくり企業をオンラインで紹介するマッチングサービス「モノづくりプロ.net」を開始したと発表した。
同サービスは、モノづくりを開始するスタートアップの課題に対し、モノづくりプロ.net登録企業が保有するソリューションを提供することで、早期事業化を支援するものとなる。
スタートアップがモノづくりプロ.netのサイトを通じて解決したい課題を入力すると、課題解決につながる技術や経験、ノウハウを持ち、大手企業との取引も豊富なモノづくり企業を同社が紹介するという。例えば、製品設計の外部委託の要望があれば、対応可能な設計能力を持つ企業を紹介する。
同社は、2016年以降さまざまなオープンインキュベーション施策を展開している。
例えば、プロトタイプ作製段階から量産段階までの間に予見されるトラブルから発生するコストの無駄、スケジュールの遅れを未然に防ぐことを目的とした研修プログラム「モノづくりブートキャンプ」。「モノづくりブートキャンプ」の次のステップとして、量産仕様決定から工場選定、見積り精査、量産立ち上げ、最終製品の品質確認までを実地支援するプログラム「量産アクセラレーションプログラム」などがある。
また、奈良県天理市と連携協定書を締結し、R&D拠点「シャープ総合開発センター」(奈良県天理市)内へスタートアップを誘致。両者が連携して入居企業を支援することで、天理市内への企業誘致、雇用創出、定住促進とともに、同社とスタートアップとの連携強化や新規事業創出を促進する取組みを行っている。
今回、国内電機メーカーとしては初となる同サービスの提供を通じ、同社が注力する「8K+5Gエコシステム」と「AIoTワールド」の実現に向け、技術革新を生み出す企業との連携をさらに加速させる方針。
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