成層圏気球によるインターネット接続サービスを手がけるGoogle兄弟会社のLoonは、アフリカでモバイルネットワークを展開している南アフリカのVodacomと提携し、モザンビーク向け商用インターネットサービスを開始すると発表した。
Loonは、成層圏を飛行する気球からインターネット接続サービスを提供している企業。地上に大規模な通信インフラを敷設する必要がないため、未開地にもインターネット接続環境を構築しやすい。気球の移動は風頼みだが、空気の量を調整することで高度を変え、適切な方向に吹く風を利用して目的地へ向かったり、特定の地域にとどまったりできるという。
Loonのアフリカ向けサービス提供は、ケニアに次いで2例目。モザンビークのサービス地域とケニアは距離が比較的近いため、両サービスの気球を適宜共有することで効率的な運用が可能になるとしている。
モザンビークのサービスは、カーボ・デルガード州とニアッサ州で提供する。VodacomがLoonの通信技術「Mobile Network Expansion(MNE)」を利用することで、インフラ敷設の困難な両地域をサービスエリア化できるという。
今後LoonとVodacomは、地上施設の配備を進めつつ、気球の飛行試験を実施し、モザンビーク上空の成層圏における気流を調査する。
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