楽天は4月30日、法人向けの「新型コロナウィルスPCR検査キット」の販売を一時停止することを発表した。4月20日の発表直後から、医療従事者以外では正確な検体採取ができないのではないか、偽陰性などかえってリスクを高めてしまうのではないか、といった懸念の声が上がっていた。
PCR検査キットは、遺伝子検査キットを手掛けるジェネシスヘルスケアが販売窓口を担っていたが、ジェネシスヘルスケアが経営体制を変更することになり、一時的に販売代理を見合わせるという。新体制下におけるコーポレート体制とコンプライアンス体制を再度、精査確認した上で、再開についてアナウンスするとしている。
この検査キットは、厚生労働省が新型コロナウイルス感染症について受診すべき目安として挙げる症状は出ていないものの、不安がある人を対象としたものだった。従業員の状況を把握したい企業や団体に対して、1つあたり税込1万4900円で提供するとしていた。
検査方法は、企業の従業員などが検査試料を自己採取後、防漏性容器に収納。容器を三重密封できる封筒に入れ、封をして目安として2時間以上経過してから、法人が指定する場所に設置する専用回収ボックスに投函。ジェネシスヘルスケアが回収してから最短で即日から約3日以内で、結果を通知するとしていた。
楽天では今回の販売停止の発表にあわせて、「検査キットの販売代理を行うにあたり、過去2.5カ月間にわたって、ジェネシスヘルスケアからの説明をもとに同社のPCR検査の技術・プロセス等を医療専門家とともに検証し、その結果精度に問題がないことを確認していた。また、厚生労働省とも相談し連絡を取りながら進められていることを確認した上で、提供開始を決定していた」と改めて説明した。
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