Facebookは、「pseudoscience」(疑似科学)に関心がある人々を対象とする広告のターゲティングを禁止する。この措置は、Facebook上で広まっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に関する偽情報を取り締まろうと、同社が全社的な取り組みを進めている一方で、そのような広告が野放しになっているというThe Markupの報道を受けたものだ。
Facebookは、7800万人ものユーザーを、疑似科学(科学的ではないにもかかわらず科学的だと考えられている考えや慣習)に関心を持っているかもしれないユーザーに分類していたと報じられている。The Markupによると、調査の一環としてFacebookとその傘下にあるInstagramでこうしたユーザーを対象に自社の広告をターゲティングしてみたところ、広告の一部は数分以内に承認されたという。
Facebookは米国時間4月23日、悪用される可能性を排除するために、このターゲティングオプションを削除したことを認めた。
同社の製品管理担当ディレクターを務めるRob Leathern氏は、「広告で使われるこの関心カテゴリーは、これまでの見直しで削除されるべきものだったため、削除した」と述べた。
同社の広報担当者によると、Facebookは広告のターゲティングオプションを継続的に見直しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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