一群の「パンデミックドローン」が、米コネティカット州の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ホットスポットとなっている地域でテスト飛行中だ。その目的は、ソーシャルディスタンシング(社会的距離の確保)が行われているかを監視し、感染の兆候を検出することだ。
ドローンメーカーのDraganflyは、同州ウェストポートの警察署と協力してドローンをテストしている。Draganflyが米国時間4月21日に発表したプレスリリースによると、ニューヨーク市に隣接するフェアフィールド郡内のウェストポートは、コネティカット州で初めて新型コロナウイルス感染者が報告された町だという。
ドローンには、人間の体温、心拍数、呼吸数を表示し、人混みでくしゃみや咳をしている人を検出することに特化したセンサーとコンピュータビジョンシステムを搭載すると、同社はプレスリリースで説明している。この技術で約58m離れたところから感染の兆候を正確に検出でき、ソーシャルディスタンスの距離を測定できるとDraganflyは説明する。
ウェストポート警察署のプレスリリースによると、ドローンは顔認識技術を搭載しておらず、また個人の住宅では使われない。人混みのパターンを識別するために使い、ファーストレスポンダーの安全を守りながら感染の広まりを追跡し、当局が公共の場について決定することを助けるのが目的だと同署は説明した。
ウェストポート警察署は2016年からドローンプログラムを実施している。
ウェストポート警察署長のFoti Koskinas氏はDraganflyのプレスリリースで次のように述べた。「ウェストポート警察署と世界中のファーストレスポンダーは、COVID-19の感染拡大を抑制し、地域を安全に保つための方法を模索している。パンデミックドローンの技術は、警察官と一般市民の安全を強化するだけでなく、ドローンの活用というコンセプトが、人手をほとんど、あるいは全く必要とせずに離れた地域に到達するための頼りになるテクノロジーであることを示している。さらに、与えられた状況下でわれわれが最善の選択をするために必要な、正確なデータの獲得に役立つ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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