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新型コロナウイルス関連

アップルのプライバシーポリシーが接触追跡アプリ開発の妨げに--仏政府主張

Katie Collins (CNET News) 翻訳校正: 編集部2020年04月22日 08時07分
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 新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための次なる対策として広く推進されているのが、接触追跡アプリとして知られる一連のスマートフォンアプリで、世界中の多数の政府によってこの種のアプリの開発が進められている。しかし、そうしたアプリを5月にリリースすることを目指すフランスは、それを阻む1つの大きな障害が存在するとしている。その障害とはApple――具体的には、同社のBluetoothとプライバシーに関するポリシーだ。

フランスにあるApple Storeのファサード
Apple Storeのファサード
提供:Edward Berthelot/Getty Images

 フランス政府閣僚らは、Bluetooth関連の制限についてAppleと話し合っているが、進展は得られていないと、Cedric Oデジタル経済担当大臣は今週、Bloombergとのインタビューのなかで説明。「Appleに技術的な障害を撤廃して、われわれの保健システムと紐付けられる最高の欧州保健ソリューションを開発できるようにしてほしいと要請している」と同氏は述べた。

 フランス政府のいう障害とは、アプリからのデータが端末から削除されるものである場合に、そのアプリがバックグラウンドでBluetoothを常時使用することをAppleが許可していないことだ。そのポリシーが採用されているのは、端末所有者のプライバシーを保護するためだが、これは、Bluetoothを使用して端末所有者が濃厚接触した可能性のある人物を追跡する、多くの接触追跡アプリの中心的要素でもある。

 Appleの広報担当者はこの件について、Bloombergに対する同社の回答を参照してほしいと述べた。その回答は、同社がGoogleと共同で開発している接触追跡アプリを参照するよう求めるものだった。AppleとGoogleは、接触追跡アプリによるBluetoothの使用を可能にするプラットフォームを共同開発しているが、それがなぜフランスの計画に対応していないのかは明らかではない。なお、英国の国民保健サービス(NHS)も同国の接触追跡アプリプロジェクトをめぐり、AppleおよびGoogleのサポートが得られずにいると先週The Guardianで報じられていた。

 多くの欧州諸国で接触追跡アプリを開発する計画が打ち出されたのは、AppleとGoogleによる発表よりも前のことだった。これらの計画のほとんどは、Pan-European Privacy Preserving Proximity Tracing(PEPP-PT)プラットフォームを基盤としたものーーPEPP-PTとは、欧州の厳しいプライバシー基準をアプリが確実に満たすように設計されたフレームワークである。

 欧州各国の指導者らは、接触追跡アプリを、ロックダウン制限を緩和して、より自由な行動を許可するための必須ツールであると考えている。しかし、プライバシーの問題と技術的な制約が、この種のアプリを世の中に送り出すための各国政府の取り組みを阻む可能性は大いにある。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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