Amazonの創業者で最高経営責任者(CEO)のJeff Bezos氏は株主に宛てた年次書簡で、同社にとって次のステップは、症状の有無に関わらず従業員に新型コロナウイルスの定期検査を受けさせることかもしれないとの考えを示した。
Bezos氏は、4月16日付の書簡で次のように述べた。「定期的な検査を世界規模ですべての業界で実施すれば、人々の安全を保つとともに、経済を再び軌道に載せることにも役立つだろう。そのためには、現在をはるかに上回る検査能力が社会に求められる。すべての人を定期的に検査できれば、このウイルスとの戦い方は大きく変わるだろう」
Amazonは9日、独自の検査能力を開発する考えを初めて明らかにしていた。Bezos氏が今回の書簡でこの考えを改めて示した前日の15日には、銀行および金融サービス業界のリーダーらによる同様の動きがあった。The Wall Street Journalによると、リーダーらは電話会議でDonald Trump大統領に対し、人々が再び安心して定期的に外出するにはコロナウイルス検査のさらなる拡大が必要だと伝えたという。
Bezos氏はまた今回の書簡で、フェイスマスクの提供、体温のチェック、施設内におけるソーシャルディスタンシング(対人距離の確保)など、公衆衛生上の緊急事態において従業員を守るためにAmazonが実施している取り組みを再確認した。しかし、倉庫の労働者の中には、こうした手順は十分ではないと批判し、この危機に対するこれまでのAmazonの対応に抗議したグループもある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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