Facebookの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏は米国時間4月16日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況を鑑み、50人以上が集まる物理的なイベントを2021年6月まですべて中止し、一部をバーチャルな形式で開催すると発表した。また、従業員の大多数は少なくとも5月末まで在宅勤務を続けるという。
「ほとんどのFacebook従業員は幸い、在宅で生産的に業務をこなすことができているため、このような柔軟性を持たない人々が、一般に公開されているリソースを優先的に利用できるようにする責任を感じている」と、Zuckerberg氏はFacebookの投稿に記した。
Facebookは、5月初旬に予定していた2020年度の開発者会議「F8」を既に中止しているが、これで2021年のF8も中止にせざるを得ない可能性が出てきた。同社の仮想現実(VR)関連の年次カンファレンスである「Oculus Connect」は、デジタル形式に変更されている。
新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから、世界中の多数の技術カンファレンスがすべて中止になった。Microsoftも、2021年7月までのイベントをすべてデジタルで開催することを決定したとされる。この中止を機に、技術イベントの性質が根本から恒久的に変わる可能性がある。
ほとんどのFacebook従業員がリモートから勤務可能だが、少数の従業員は早めにオフィスに戻る可能性があると、Zuckerberg氏は述べた。具体的な対象者として、テロ対策や自殺および自傷行為の防止に努めるコンテンツレビューワーや、複雑なハードウェアに取り組むエンジニアを挙げた。
また、多くの従業員が出社を再開した後でも、何らかの理由で出社しづらいと感じる従業員については、少なくとも夏まで在宅勤務を認めるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス