中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対して米国が行った禁輸措置は、同社の2019年度の業績に大きな損失をもたらしたようだ。ファーウェイが発表した年次報告書から、2019年度の純利益が627億元(約9530億円)で、増加率は過去3年で最低の5.6%だったことが明らかになった。
2019年度の売上高は19.1%増の8588億元(約13兆500億円)だった。夏に上半期の売上高は23.2%増と報告していたので、その後少し落ち込んだことになる。
ファーウェイの梁華会長は、2020年はさらに困難な年になりそうだと認めた。
「われわれは、エンティティリスト(米国の国家安全保障や外交政策上の利益に反する活動などを行っている企業のリスト)によって課される長期の制限への対応を進める一方、進行中のCOVID-19パンデミックの影響に対処することも必要だ」(梁華氏)
ファーウェイは3月下旬、フラグシップ機「HUAWEI P40」を発表したが、通常版の「Android」を搭載できないことが足かせになっている(現在はオープンソース版のAndroidを採用)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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