三井不動産と東京ガスは3月31日、既存施設を含む豊洲2、3丁目地域に電気と熱を安定供給する「豊洲スマートエネルギープロジェクト」を開始すると発表した。「豊洲ベイサイドクロスタワー」内に「豊洲エネルギーセンター」を設置する。
豊洲地区への熱、電力供給は、三井不動産と東京ガスが共同で設立した三井不動産TGスマートエナジーが2019年4月に開始したスマートエネルギープロジェクトの第2弾。第1弾は「日本橋スマートエネルギープロジェクト」で、複数の既存施設を含めた大規模な自立分散型エネルギー供給を行い、街単位での環境性能と防災性能の向上を実現している。
豊洲エリアでは、駅前拠点施設を対象に、コンパクトな自立分散型エネルギー供給を行い、レジリエントでエコフレンドリーな街づくりを実現するもの。中圧ガス導管を使用し、高い耐震性を誇るほか、広域停電時にも、オフィスに加え一時滞在施設やホテル等にエネルギー供給が継続、街全体の防災力を向上するとしている。
コジェネレーションシステム(CGS)による廃熱を有効活用し、約20%のCO2排出を削減。ビックデータを分析することで、翌日のエネルギー需要を予測、予測した需要に基づき機器の最適運転を実現する。
供給開始は4月1日。豊洲ベイサイドクロスタワーの5~8階にエネルギーセンターを設置する。供給面積は約6万平方メートル。予定供給能力は電力が約1.4万kW、冷熱が約115GJ/h、温熱が約51GJ/hになる。
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