Microsoftは、コンバーチブル型PCをタブレットとして使用する際の「Windows 10」のエクスペリエンス向上にあらめて挑戦している。
同社は米国時間3月25日、「Windows 10 20H1」のプレビュービルド「Build 19592.1001」を「Windows Insider Program」の「Fast Ring」向けに公開した。同ビルドには、コンバーチブル型PCのキーボード部分を分離して、あるいは折り返してタブレットとして使うという「タブレット形態」でのエクスペリエンスの向上をもたらす試験的変更が再び加えられている。
Windows 10 20H1の以前のプレビュービルド(「Build 18970.1005」)で初めて試みられたこの試験的変更では、タブレット形態でもデスクトップ形式モードを維持し続けられるようにしつつ、タッチ操作を容易にするために、タスクバー上のアイコン間に余裕を持たせるといったインターフェースの微調整が施されていた。
Microsoftは同ビルドをWindows Insider Programに参加している一部のユーザーのみに試験的にロールアウトしたが、後続のビルドでテストを終了していた。
Windows Insider Program担当シニアプログラムマネージャーのBrandon LeBlanc氏は、「さらに洗練させた上で、今回のビルドでこのエクスペリエンスを再びWindows Insider Programの参加者向けに提供するとともに、将来のWindows 10アップデートで展開していく計画だ」と述べた。
このエクスペリエンスは、当初の試験的実装によるものと大きく異なってはいないようだ。タスクバー上のアイコンは依然として余裕のある配置となっており、タスクバー上の検索ボックスはアイコン化されている。タッチキーボードは、ユーザーがテキストフィールドをタップした際に自動的に表示され、「Fileエクスプローラー」の要素はタッチ操作がしやすいよう、さらに余裕が持たされている。
Microsoftは、今までキーボードを分離したことのない一部のテスターや、タブレットモードのみを使用しており「Don't ask me and don't switch」(今後このメッセージを表示せず、切り換えもしない)と設定したテスターを皮切りに、この機能を時間をかけて再びロールアウトしていこうとしている。
LeBlanc氏によると、タブレット形態向けのこの試験的実装は、現在利用可能になっている「タブレットモード」とは異なったものだという。
Microsoftは、2-in-1型PCをタブレットモードにせずにタッチ型デバイスとして使用する際の利用形態がどのようなものになるのかについて、テスターからのフィードバックを求めている。
また、今回のビルドでは「Windows検索」のインデクサーによる負荷を低減するための取り組みもなされている。これにより、マシンが使用されている間は、負荷の高いインデックス作成処理が控えられるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?