誰にとっても身近な存在であるはずの「リスト」。買い物リスト、やることリスト、持ち物リストなど、複数の事柄が絡む時には、リストにして、漏れがないかどうかを確認するというのはごく普通のことだろう。その「リスト」が、活用の仕方によって、もっと多くの可能性を秘めているとすれば、その秘密を知りたくなるのも当然だ。
本書は、「人類がいかにリストを活用してきたか」という、少しばかり壮大な歴史の話から始まるが、実際にやることは「リストを作る」ことなので、難しいことではない。「そんなのただの過剰書きじゃないか」と思うなかれ。その「過剰書き」にすること、その行動こそがとても重要だ。本書でも、「実際に書いてみる」ことの大切さが強調されている。いざ書き出してみると、自分の思考が、必ずしも一定方向に向かっているわけではないことにも気づく。書き出しながら、別のことを思い出したり、書き出す前には考えてもいなかったことが飛び出してきたり。書くのが楽しくなってきたりもする。
ツールの紹介もされているが、考え方ははツールに依存するものではなく、もっとさまざまな場面でリストを活用していけるのだという可能性と楽しみを示してくれる。
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