製薬大手Johnson & Johnsonの医薬品部門、Janssen Pharmaceutical(以下Janssen)は心臓の健康を向上させるため、最新の研究で「iPhone」と「Apple Watch」に注目して心臓への理解を深めようとしている。Janssenは米国時間2月25日、Appleとの提携による新たな研究プロジェクト「Heartline Study」の開始を発表した。65歳以上の人を対象に、心臓の健康状態に関してさらに多くの情報を収集することを目指すもの。
プレスリリースによると、この研究の目的は、「iPhoneにインストールしたHeartline StudyアプリおよびApple Watchに搭載されている心臓の健康に関する機能により、心房細動(AFib)をより早期に発見することで、脳卒中のリスクを減らすなど、健康増進の成果を高められるかどうかを調査する」ことだという。
Janssenは米疾病予防管理センター(CDC)の統計値を紹介しており、それによるとAFibは「最も一般的な持続性心不整脈で、(米国では)毎年15万8000人が死亡し、45万4000人が入院する状況」だという。Janssenは、Heartline StudyアプリとApple Watchを利用することで、個別の臨床試験拠点を開設することなく、全米の人々から情報を収集して知見を得たいと考えている。
この調査は、Appleと医療研究者の協力関係を示す最新の事例だ。Appleは2019年3月、スタンフォード大学と提携して実施した心臓に関する研究の結果を公開したほか、同年9月には、「Apple Research」アプリを通じてさらに3件の研究を行うことを発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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