新型コロナウイルスの感染拡大が、世界のテクノロジー業界に深刻な影響を及ぼしている。企業は今、店舗やオフィスを閉鎖し、出張を制限し、連携する世界のサプライチェーンの分断に備えている状況だ。この疾病の影響は一時、サムスンの最新スマートフォンにも及んだ。
「Galaxy Z Flip」の発表から数週間しか経っていないが、サムスンはこのクラムシェル型スマートフォンなどを製造している韓国亀尾市の工場を週末に閉鎖した。ワイヤレス部門でスマートフォンの製造に従事していた従業員1名が、ウイルスによる新型肺炎の検査で陽性になったためだ。
サムスンによると、この従業員は現地時間2月22日に新型コロナウイルス検査で陽性と判明したという。ただし、工場は24日に再開されており、閉鎖による影響は最小限に留まるとみられる。
新型コロナウイルス「SARS-CoV-2」は中国の武漢で発生。現時点で死者は2600人を超え、7万9000人以上が感染している。米国、欧州、アジア、中東、アフリカ、オーストラリアでも感染が確認されている。
Facebookは新型コロナウイルスの感染を懸念し、サンフランシスコで3月に開催予定だった4000人規模のマーケティングサミットを中止した。バルセロナで2月下旬に開催が予定されていた「Mobile World Congress(MWC)」も中止された。
新型肺炎の影響を受ける可能性があるスマートフォンメーカーはサムスンだけに留まらない。Appleは2月初め、1月に示した四半期の売上高予想を達成できない見込みであることを明らかにした。同社はその理由として、新型コロナウイルスが中国の顧客の需要と中国における生産能力の両方に打撃を与えていることを挙げている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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