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自社データで“一次流通の活性化”狙うメルカリ--初のリアル店舗や無人ポストを発表

山川晶之 (編集部)2020年02月21日 10時40分
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 メルカリは2月20日、同社イベント「Mercari Conference 2020」を開催した。このイベントでは、「CONNECT」をコンセプトに、一次流通と二次流通の融合を図る施策を発表した。

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(左から)メルカリ執行役員VP of Business Operationsの野辺一也氏、取締役でメルカリジャパンCEOの田面木宏尚氏、同社同社代表取締役会長兼CEOの山田進太郎氏

 今回の施策は、出品や発送の手間を省く取り組みと、メルカリ内の購買データを一次流通側に提供することで、より深いユーザーインサイトを導くデータ連携の大きく2つに分けられる。メルカリにとって重要なKPIはGMV(グローバル流通総額)であり、購入者はかなり増えたとするものの、出品者数を底上げしなければGMVは伸びようがない。そのため、今までメルカリに触れてこなかったユーザー層にもタッチポイントを設けるべく、リアルの施策に重点が置かれている。

 現在のメルカリは、月間利用者数1538万人、年間流通総額4900億円超、2020年1月には累計出品数が15億品を超えるマーケットプレイスに成長。しかし、経済産業省の調査によると不用品と呼ばれる年間推定価値は約7.6兆円に上ると言われており、同社取締役でメルカリジャパンCEOの田面木宏尚氏は、この数字を「未知数」と捉え、今回の施策を通して市場の成長に貢献したい考えだ。

新宿マルイ本館に初のリアル店舗

 リアルでのタッチポイントを増やすべく、メルカリでは初となる実店舗「メルカリステーション」を。2020年春に新宿マルイ本館にオープンする。メルカリステーションでは、出品したい商品の写真撮影、梱包資材の購入と梱包、不明点を相談できるライブチャット、商品を投函するだけで発送できる「メルカリポスト」などの機能のほか、メルカリの使い方を学べる「メルカリ教室」も展開。ステーションでは、受け取りや発送、梱包資材のサポート、梱包作業そのものを売場を経験した丸井社員が代行する。

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初の実店舗「メルカリステーション」

 丸井では、物販中心の“モノを売る店”から、体験を提供する“売らない店”として、リアルとネットを行き来する体験型の店鋪に注力している。イベントに登壇した丸井代表取締役社長の青木正久氏は、「一次流通と二次流通の垣根が非常に低くなっている。今回のメルカリステーションは、アパレルや雑貨などものを売ること主体ではなく、体験やサービスの提供といった、顧客軸でコト消費を喚起し、多くのユーザーに来店してもらう丸井の重要な戦略のひとつ」とし、メルカリとの親和性の高さから出店の運びとなったという。

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デジタルネイティブブランドやD2Cブランドなど、体験型店鋪にメルカリステーションを設置する

 メルカリでは、新宿マルイ本館以外にも、全国のショッピングモール、商業施設に出店予定。2021年夏までに全国10都市に出店する計画としている。

QRでの伝票印刷から商品投函まで無人の「メルカリポスト」

 リアルのタッチポイントでは、ヤマト運輸と連携し、無人で発送できる「メルカリポスト」を設置する。メルカリで商品が売れたあと、アプリに表示されるQRコードをリーダーにかざすと、発送ラベルが印刷される。それを梱包した商品に貼り、そのまま投函するだけで発送完了となる。ポストは、2020年春にメルカリステーション、夏には全国のドコモショップに設置予定。さらに、生活動線や人口密集地を中心に展開し、発送の手間をなるべく抑えたい狙い。

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無人でQR伝票の印刷から投函までできる「メルカリポスト」

 また、パナソニックと機能上位版の「メルカリポストプラス」を開発すると発表。商品を投函するだけのメルカリポストと異なり、商品を置くだけでサイズがわかる自動採寸機能を搭載。さらに、無人レジ機能、顔から年代や性別を認識して、購入者にあったクーポンを提供する機能など、コンビニやスーパーなどへの設置を想定しているという。メルカリでは、メルカリポストとメルカリポストプラス合計で、2023年までに全国5000カ所に設置する予定としている。

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パナソニックと開発している「メルカリポストプラス」
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コンビニなどでの利用を想定しているのか無人レジ機能が追加されている

出品した商品の保管から発送まで代行する「あとよろメルカリ便」

 さらに、発送作業の軽減を目的に、出品完了した商品を提携倉庫に発送することで、商品が売れるまでの保管と、売れたあとの梱包・発送作業を代行する「あとよろメルカリ便」を発表。荷主、倉庫会社、配送会社をネットワーク化し、従量課金で利用できる物流サービスを提供するオープンロジと、メルカリのAPIを連携することで実現しており、2月より一部ユーザー向けに試験運用を開始する。

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商品の保管から発送まで代行する「あとよろメルカリ便」

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