ローソン、川崎に“レジなし”実験店--商品を持ったまま店を出ると自動でクレカ決済

 ローソンは2月18日、レジを通らずに買い物ができるレジなし店鋪の実証実験を開始すると発表した。2月26日〜5月25日までの間、「富士通新川崎TS レジレス店」をオープンする。


 ローソン富士通新川崎TSレジレス店は、富士通新川崎テクノロジースクエアに勤務する従業員専用の店舗。米飯、デザート、飲料を中心とした約250アイテムを揃え、酒、たばこ、フライドフーズ、冷凍食品・アイス、雑誌・書籍および、ATM、各種収納代行、Loppi、ゆうパックなどのサービスについては取り扱わない。営業時間は、9時〜17時(土日祝日休業)。ただし、オープン初週(2月26日〜2月28日)は14時〜3時間の営業を予定している。


 同店舗では、専用アプリに表示されたQRコードを店頭にある端末にかざして入店し、購入したい商品を手にもって店外へ出ると、事前に登録した決済手段(クレジットカード)で自動的に決済する。店内に設置されたカメラで利用者の動きを確認し、商品が置かれた棚のセンサーと合わせることで、どの商品をいくつ手にとったのかを判別して決済するという。


専用アプリ

 なお、店舗従業員は弁当やおにぎり、ドリンクなど商品の品出し作業を行うがレジ業務については一切行わない。レジに並ばずにウォークスルーで買い物が完了するため、店舗にとっては、レジ対応の省人化による生産性向上やピーク時間帯の機会ロスの削減につながるとしている。

 レジなし店舗システムは、米国VCOGNITION TECHNOLOGIESの提供するシステム「Zippin」を採用。入店・決済アプリについては、同社の戦略子会社であるローソンデジタルイノベーションが開発している。マルチ生体認証については、富士通研究所が開発した手のひら静脈と顔情報で本人を特定する技術を採用した。


アプリに表示されたQRコードを読み取って入店する

 実証実験では、システム・店舗オペレーション・防犯・物流面の課題、売上の推移、利用客の声などを検証した上で、今夏には新たな店舗での利用も検討するという。

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