サムスンが米国時間2月11日、最新型の折りたたみ型スマートフォン「Galaxy Z Flip」を正式に発表した。同製品をめぐっては数カ月前からリーク情報や予告が流布し、またアカデミー賞授賞式のテレビ中継の合間にCMさえ放映されていた。
Galaxy Z Flipは、サムスンにとって2019年に発売した「Galaxy Fold」に続く2つ目の折りたたみ型スマートフォンで、すでにMotorolaが発表している「Razr」と似たクラムシェル型のデザインが採用されている。折りたたみ式携帯電話のハイテク版ともいえるGalaxy Z Flipは、6.7インチのメインディスプレイに加えて、外側に小さな通知用ディスプレイも搭載している。
ちなみに、Galaxy Foldは、閉じた状態では4.6インチのディスプレイが表示され、本体を開いてタブレットにした状態では7.3インチの別のディスプレイに情報が表示される。また、Razrの場合は外側の「Quick View」ディスプレイは2.7インチで、内側のディスプレイは開くと6.2インチだ。
Galaxy Z Flipは、表面がガラス製の折りたたみ可能なディスプレイを採用した初めてのスマートフォンで、その点が同端末の売れ行きに弾みをつける要素となる可能性がある。ガラスはプラスチックほど簡単には傷つかず、一般的に耐久性が高い。同時に現在販売されている他の折りたたみスマートフォン以上の高級感を持たせることが可能になる。
サムスンはGalaxy Z Flipのディスプレイに「Ultra Thin Glass」という独自技術を採用しているが、この点について同社では「既存の折りたたみ端末には見られなかった高級で洗練された外観と雰囲気」をもたせることが可能になったとしている。
Galaxy Z Flipの発売予定日は2月14日で価格は1380ドル(約15万円)。カラーバリエーションは、ミラーブラック、ミラーパープル、ミラーゴールドの3色で、いずれも光が当たると端末の色が少し変化するのが特徴だ。
折りたたみ型スマートフォンは、スマートフォンメーカー各社にとって、消費者にもう一度携帯電話に関心を持ってもらうための試みのひとつ。いまでは消費者が同じ携帯端末を使い続ける期間がかつてないほど長くなっている。サムスンによると、Galaxyスマートフォン所有者が端末を買い替えるまでの期間は、2016年には平均で22.2カ月だったのに対し、2019年には26.6カ月だったという。同社は、消費者に再び端末を購入させるための手段として、同社製品ラインのほぼすべてを5G対応にする取り組みに並んで、折りたたみスマートフォンに賭けている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス