メインターゲットは60代以上、ソニーが作ったワイヤレススピーカー

 ソニーは2月12日、60代以上の世代に向けたワイヤレススピーカー「お手元テレビスピーカー」に新モデル「SRS-LSR200」(LSR200)を発表した。声用スピーカー搭載で、聞こえやすさを追求したほか、かんたん接続&充電にこだわり、使いやすさを向上している。発売は2月22日。想定税別価格は2万円前後になる。

「SRS-LSR200」
「SRS-LSR200」

 SRS-LSR200は、2015年に発売した「SRS-LSR100」の後継機。「手元ではっきりテレビの音を聞きたい」というニーズにあわせ開発したモデルで、LSR100の購入者は60代以上が8割を占めたという。

 LSR200は、聞き取りやすい中高域と低域を再生する音質や、持ち運びができる使いやすさを進化させるとともに、購入者から改善希望のあった取り扱い説明書、設置方法についてわかりやすさを追求。より扱いやすい製品へと改良した。

 パッシブラジエーター構成の2W+2Wステレオスピーカーを搭載していたLSR100に比べ、LSR200はステレオスピーカーの中央に「声用スピーカー」を搭載した3スピーカー、2パッシブラジエーター構成を採用。独自の声用スピーカーは、独立ボックスで配置することで、左右スピーカーからの干渉を排除し、クリアで聞き取りやすい人の声を再生する。

声用スピーカーをセンターに配置した3スピーカー、2パッシブラジエーター構成
声用スピーカーをセンターに配置した3スピーカー、2パッシブラジエーター構成
声用スピーカーを独立ボックスで配置している
声用スピーカーを独立ボックスで配置している

 さらに、音声信号から人の声の成分を抽出し、際立たせる「はっきり声」機能により、背景の音楽にセリフが埋もれてしまったり、加齢とともに大幅に聴力が定価すると言われる「さ」「た」の成分である4kHz付近を持ち上げたりことで、聞きやすさを改善。左右のスピーカーのおtおを違和感のないギリギリのタイミングで遅延させることで、音の乱れを解消し、広いリスニングエリアが得られる。

 クレードルとスピーカのセパレート構成で、クレードルをテレビに接続し、2.4GHz帯を使ってスピーカにワイヤレスで送信することで、手元でテレビの音が聞ける仕組み。ケーブルと送信機の接続には、数字ラベルを貼付し、ラベルの数字と色を合わせ、確実な接続をサポートするほか、取り扱い説明書もサイズを従来比約1.25倍に大きくしたほか、カラーにするなど、文字を読まなくとも図を見るだけでわかるように配慮している。

クレードルは形状を見直し置きやすく。約3時間の充電で最大約13時間の使用が可能
クレードルは形状を見直し置きやすく。約3時間の充電で最大約13時間の使用が可能
ケーブルと送信機に数字ラベルを貼付している
ケーブルと送信機に数字ラベルを貼付している

 簡単接続、充電を実現するため、ソニーでは、初期段階から全盲の社員が検証に参加することで、シニアに加え、視覚障害のある人にも使えるように配慮した設計を目指したとのこと。ボタン部分を触ってわかりやすいよう、0.1mm単位で調整したほか、ダイヤル部に滑り止めとしてギザギザを施したり、回転角を示すインジケーターに凸部品を別パーツでつけたりすることで、ユニバーサルデザインを実現したという。

ダイヤル部には側面にギザギザをつけているほか、インジケーターを別部品で凸にすることで、視覚障害者にもわかりやすいユニバーサルデザインを採用
ダイヤル部には側面にギザギザをつけているほか、インジケーターを別部品で凸にすることで、視覚障害者にもわかりやすいユニバーサルデザインを採用

 本体サイズは高さ77mm×幅182mm×奥行き87mmで、重量約630g。ハンドル部を太く持ちやすいデザインに変更したほか、コネクタに表裏のないUSB-Cを採用するなど、細かな部分も見直すことで、使いやすさを高めている。上部にはテレビリモコンを一体化しており、移動先でのテレビの操作も可能。LED3個の強力広角赤外線発光による「ズバとびっ!」により、スムーズな操作をサポートする。

上部にはテレビリモコンを一体化
上部にはテレビリモコンを一体化

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