中国南東部の武漢市で発生し、死者が出ている新型肺炎の拡散を食い止めようと中国当局が取り組む中、華為技術(ファーウェイ)は、同社の開発者会議「HDC.Cloud」の日程を延期した。このイベントは、武漢から700マイル(約1100km)以上離れた深センで現地時間2月11〜12日に開かれる予定だったが、3月27〜28日に延期された。
「新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を防止および制御するという観点から、すべての参加者の健康と安全に最大限に配慮することにした」とファーウェイはHDC.Cloudのウェブサイトで説明した。
Reutersが確認したという社内メモによると、ファーウェイはさらに、武漢への移動を避け、動物と極力接触しないように従業員らに求め、また感染拡大を防止および制御するためのチームを同市に配置したという。
この記事では、鴻海科技集団(Foxconn)の創設者であるTerry Gou氏が、台湾を拠点とする同社従業員に対し、旧正月連休に中国本土に行かないように求めたとも伝えている。
新型コロナウイルスによるとみられる肺炎よって少なくとも17人が死亡し、中国、台湾、日本、タイ、韓国、米国で計数百人の感染者が確認されている。
中国当局は23日、武漢を出発する航空便と列車を停止し、1100万人以上が居住する同市内の公共交通機関を停止したと、New York Timesは報じている。中国政府は、黄岡、鄂州、赤壁、枝江といった近隣都市にも交通規制を設ける予定だ。これらの都市の人口は合計で約900万人にのぼる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」