ドコモが届ける新体感VRライブや未来の暮らし--「DOCOMO Open House 2020」が開催 - (page 2)

未来の暮らしを変える新技術の数々

 会場ではそれ以外にも、ドコモが将来に向けて開発を進めているさまざまな技術やサービスも展示されていた。そうした中からいくつかをピックアップして紹介しよう。

 1つ目は「未来の充電」。具体的にはケーブル接続することなく充電ができる、「Wi-Charge」というワイヤレス充電技術の展示だ。これは天井に設置した送信機から、赤外線を受信機にレーザーのような形で飛ばし、それを受信機が受信することで、4メートル離れた場所にも電力供給ができるというもの。電波は用いておらず健康への影響を考慮する必要がないことから、国内でも法改正などの必要なく実現できるのがポイントになるという。

天井に設置された「Wi-Charge」の送信機。ここからさまざまな場所にある受信機に対し、レーザーのような形で赤外線を照射することで、遠距離でのワイヤレス充電を実現する
天井に設置された「Wi-Charge」の送信機。ここからさまざまな場所にある受信機に対し、レーザーのような形で赤外線を照射することで、遠距離でのワイヤレス充電を実現する
スマートフォンの下部に接続されているのが受信機。現在は出力が低いこととサイズの大きさが課題になるそうで、将来的には一層の小型化を実現したいとしている
スマートフォンの下部に接続されているのが受信機。現在は出力が低いこととサイズの大きさが課題になるそうで、将来的には一層の小型化を実現したいとしている

 2つ目は、クラウドを活用した、多数のデバイス間で共通のAR体験を実現し未来の生活スタイルを提案するというもの。センサーや風景の写真などから位置情報を取得し、それを基に広告や着せ替えなどさまざまなAR表現を実現するという仕組みで、同じ空間にいる複数の人達がiPadやMagic LeapのARグラスなどを使い、AR体験を共有できる体験を味わえるのがポイントとなるようだ。

ARクラウドを活用した未来の生活スタイル提案のデモ。現実空間にないものを映し出すだけでなく、クラウドの活用によりそれを複数のデバイスで共有できるのがポイントとなる
ARクラウドを活用した未来の生活スタイル提案のデモ。現実空間にないものを映し出すだけでなく、クラウドの活用によりそれを複数のデバイスで共有できるのがポイントとなる

 3つ目は「FaceSharing」というもの。これは自分の顔に他人の口の動きと表情をリアルタイムに伝える技術で、専用のウェアラブル装置を装着し、そこから電気信号を与えることで口の動きをコントロールするというもの。会場では人の顔に別の人やキャラクターなどの映像を投影し、口の動きも制御することで、その相手やキャラクターになりきった表現をするというデモが実施されていた。

顔の動きをリアルタイムに伝達し、コントロールする「FaceSharing」。顔に映像を投影し、キャラクターになりきって顔を動かすなどの活用も検討されているという
顔の動きをリアルタイムに伝達し、コントロールする「FaceSharing」。顔に映像を投影し、キャラクターになりきって顔を動かすなどの活用も検討されているという

 そして4つ目は日鉄ソリューションズと共同で研究を進めている、力触覚を利用した体験型の遠隔操作ロボット。遠隔で操作している人に対し、ロボットのアームが持った物が「硬い」「柔らかい」といった力の感覚をフィードバックすることで、操作する側が触感を理解し、精密かつ繊細なロボットの遠隔操作を実現できるようになるというもので、従来の遠隔操作では難しかった陶芸の制作なども実現できるという。

力触覚を利用した遠隔操作ロボット。アームに持った物体の感覚を、操作する側にフィードバックする
力触覚を利用した遠隔操作ロボット。アームに持った物体の感覚を、操作する側にフィードバックする
実際に操作する側は、アームを操作するレバーの押し具合で伝えられた感覚を知ることができる。これによって従来よりも繊細な遠隔操作が可能になるとのことだ
実際に操作する側は、アームを操作するレバーの押し具合で伝えられた感覚を知ることができる。これによって従来よりも繊細な遠隔操作が可能になるとのことだ

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