オムロンは1月22日、製造現場の課題を顧客と共に解決するための「オートメーションセンタ TOKYO」(ATC-TOKYO)を東京・品川にグランドオープンした。
先端技術を駆使した制御アプリケーションの「体験」を通じて国内外の客と共に「開発」「検証」「実証」「技術習得」ができる施設。
同様の機能を持つ施設は国内外にすでに持っているが、ATC-TOKYOは37カ所目でATCの旗艦施設となる。世界最大の面積に製造現場を再現し、AI、IoT、ロボティクスなどの先端技術を高度に融合させ、最新のファクトリーオートメーション技術を体感・実証できる。
オムロンにおけるビジネスは、売上げ高6700億円(20年3月末見通し)のうち売上げの半分以上を制御機器事業が占める。「機械にできることは機械にまかせ、人間はより創造的な分野での活動を楽しむべきである」という創業者の哲学に基づき、FA事業に力をいれている。
オムロン 執行役員副社長 インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー社長の宮永裕氏は、利便性の高い品川に開設することで、「お客様とのつながりがより深くなる。担当レベルのエンジニアとお付き合いするだけでなく、オムロンの経営陣もお客様の経営陣まで組織を挙げてお付き合いすることで課題が新たな課題を生み、次のビジネスにつながる」と説明した。
なお、国内外の顧客の現場解決を促す独自コンセプト「i-Automation!」が実現するモノづくり革新を実感できるという。
また、同社の持つ20万種以上の制御機器を高度にすり合わせた革新的な技術力と革新アプリケーションを使用。顧客の現場課題に合わせた解決策を体感・実証できるほか、各種機器の導入に必要となる技術トレーニングも提供する。
さらに、協調ロボットやモバイルロボットなど各種ロボットを使ったワーク検証や、装置の持ち込み検証など、顧客の使用環境に合わせた実証実験が可能な「AUTOMATION CENTER TOKYO POC LAB」(POC-TOKYO)を併設。
最新技術の開発部門も近隣にあり、都心の品川エリアにおいて、最新鋭のモノづくりを「体感」できるだけでなく、「実証」「技術習得」「開発」まで、ワンストップでソリューションを顧客と一緒に開発可能だとしている。
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