Teslaは今、よい話題に事欠かない状況だ。「Tesla Cybertruck」をデビューさせて世間をあっと言わせたかと思うと、2019年度第3四半期には予想外の黒字を達成し、2019年の販売台数は過去最高に達した。これらすべてのことが要因となって、電気自動車メーカーである同社の株価はウォール街で期待を集めている。
そして、株価が記録的な高値を付けるなか、最高経営責任者(CEO)のElon Musk氏がストックオプションを手にする日が刻々と近づいていると、Reutersが米国時間1月14日に報じた。Teslaの株価は13日に9%値上がりし、あと6%上昇すればその市場価値が1000億ドル(約10兆9900億円)に達するところまで来た。そうなれば、Musk氏が初回分のストックオプション報酬を獲得する条件がクリアされる。この場合、2018年に承認された野心的な報酬体系に基づいて、Musk氏は3億4600万ドル(約380億円)を手にすることになる。
ただし、時価総額が1000億ドルに到達した場合、1カ月間および半年間の平均でもこの水準を維持する必要がある。12段階のストックオプションの初回分にあたる3億4600万ドル相当のTesla株式がMusk氏に付与されるのは、この条件を満たした場合のみだ。Reutersの報道によれば、権利確定期間の開始に必要な業績目標値はすでに達成されているという。
この長期にわたるストックオプション計画は、驚くほど野心的なものだ。Musk氏がストックオプション報酬の全額を受け取るには、Teslaの時価総額が10年間にわたり毎年500億ドル(約5兆5000億円)のペースで上昇し続ける必要がある。Musk氏がTeslaを率いてさらなる売り上げと利益の目標を達成し、なおかつ同社の時価総額を6500億ドル(約71兆4400億円)にまで引き上げられれば、同氏はさらに多額のストックオプション報酬を手にすることになる。
Musk氏の報酬体系が承認された2018年当時、Teslaの時価総額は530億ドル(約5兆8300億円)だった。だが今では、900億ドル(約9兆8900億円)前後を推移している。近い将来、同社が第4四半期の収益を発表した際に、Musk氏がどれほど近づいたかをより知ることができるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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