Teslaの最高経営責任者(CEO)を務めるElon Musk氏は今後、同社が一連の野心的な目標を達成する場合に限り、報酬を受け取ることになる。シリコンバレーに本拠を置く電気自動車メーカーのTeslaは、Musk氏の報酬に関するこのユニークな方針を、米国時間1月23日の声明で明らかにした。
Musk氏に適用される「長期業績報酬」は、Teslaの時価総額と業績に直接連動する。時価総額の目標は12段階に分かれており、第1段階は時価総額1000億ドル(約11兆円)を達成すること、残りの各段階は時価総額を毎回500億ドルずつ増やすこととされている。それぞれの目標を達成するたびに、Musk氏にストックオプションが与えられる。Teslaは声明で次のように述べている。
「Elonは今後、一切の報酬を保証されなくなる。時間の経過に伴って給与、現金賞与、株式が付与されることはない。これに代わり、Elonの報酬は100%リスク連動型となる。そのため、Elonが報酬を受けるのは、Teslaとすべての当社株主が極めて良好な結果を得る場合に限られる」
Teslaの現在の時価総額は590億ドル(約6兆5000億円)であり、しかも金融アナリストがこの金額を過大評価と感じていることを考えれば、たとえTeslaが極めて良好な業績を上げたとしても、Musk氏が近い将来報酬を得られる可能性は低そうだ。また、時価総額以外にも、売上高や調整後EBITDAといった条件がMusk氏の報酬に適用される。プレスリリースによると、時価総額500億ドル上積みの目標を達成するたびに、Musk氏はTeslaの発行済み株式の1%に相当するストックオプションを得るという。
なお、今回の取り決めは、Musk氏がTeslaのCEOとして職務を継続するか、会長兼最高製品責任者(CPO)に就任することを条件としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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