東急は1月15日、交通、映画、食事が一体となったサブスクリプション型チケット「東急線・東急バス サブスクパス」の実証実験を、3月より開始すると発表した。交通手段と生活サービスが一体となった定額制サービスは、日本初だという。
このサービスでは、東急線・東急バスが1カ月単位で乗り放題となる乗車券を基本に、「109シネマズ」の映画観放題パス、駅そば店「しぶそば」の定額パス、電動自転車と駐輪場の貸与サービスの中から、いずれか1つ以上を組み合わせてセットで販売する。
109シネマズでは、期間中は映画が何度でも鑑賞可能。しぶそばでは、全店舗にてかけそば・もりそばを1日1回食べられる。自転車については、専用の電動自転車と、東急線沿線の一部駐輪場に設けるスペースを期間中貸与する。なお、サブスクパスは記名式で、本人以外の利用はできない。
発売額は、電車・バス、電動自転車、映画、そばのセットが3万6500円、電車・バス、映画のセットが3万円、電車と電動自転車のセットが1万8000円など。有効期間は、自転車を含むセットが2020年4月・5月、その他のセットが3月・4月・5月の設定。申込は、3月有効分が1月16日から、4月有効分が2月10日から、5月有効分が3月9日から、ウェブサイト「SALUS ONLINE MARKET」にて受け付ける。なお、各チケットも数量限定の予定で、申込多数の場合は先着順での販売となる。
今回の実証実験は、高齢化によって外出機会の減少が見込まれる中で、交通・不動産・生活サービス事業を展開する東急グループの総合力を活かし、利用者の回遊性・利便性向上による沿線価値向上を目指したもの。東急は、今回の実証実験の結果をふまえ、交通を基軸としたあらゆるサービスとの連携を念頭に、デジタル基盤での総合的なプラットフォームサービスの本格導入を検討するとしている。
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