タッチパネルを搭載するスマートフォンやタブレットで絵を描いたりメモを取ったりする場合、指で画面を直接触れるより、スタイラスを使った方が細かな操作がしやすい。しかし、スタイラスを持ったままだと画面に対するタッチ操作がやりにくくなる。
これに対しAppleは、スタイラスへのタッチ操作が可能になる技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間1月9日に「TOUCH-BASED INPUT FOR STYLUS」(公開特許番号「US 2020/0012358 A1」)として公開された。出願日は2018年7月6日。
この特許は、「Apple Pencil」といったスタイラスのように、手に持って画面などをタッチ操作するための入力デバイスが対象。デバイスは、静電容量センサーなど素子が搭載されており、握ったユーザーからさまざまなタッチ入力を受け付けられる。
タッチセンサーは薄い形状をしており、スタイラス内部に組み込める。そして、自然に持った状態でスタイラスへのタッチ操作ができるよう、センサーに触れている指の動きを、タッチ操作なのか、持っていてたただ触れているだけなのか区別する。
こうした仕組みを設けることで、スタイラスに対するタップ操作、スライド操作などが可能になる。さらに、スタイラスの軸を回すよう指をスライドさせる操作もジェスチャーとして認識できる。
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。
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