この2年間のCESにおける、テレビ業界最大のセンセーションはおそらく、LGの巻取り式テレビだろう。65インチのこのテレビは非常にフレキシブルで、シェードのように巻かれてキャビネットに格納され、視聴していないときは完全に視界から消すことができる。視聴する際には、リモコンのボタンを一押しすれば、籠から出てくる大道芸のコブラのように、立派な有機ELテレビが目の前に出現する。
LGは当初2019年に出荷予定としていたが、後ろ倒しになったようだ。価格は正式に発表されていないが、筆者が最近韓国を訪問した際に、LGのホームエンターテインメント事業担当グローバルマーケティング責任者を務めるJS Lee氏は6万ドル(約650万円)だと語っていた。
5 roll-up OLED TVs at LG's #CES2019 booth. Mesmerizing. pic.twitter.com/0k56LVuABb
— David Katzmaier (@dkatzmaier) 2019年1月8日
筆者がCES 2020でその価格を確認したところ、LGの関係者らは、米国での価格は確定していないとの回答を繰り返すだけだった。2020年の第2四半期か第3四半期に出荷予定であることは明言した。
なお、LGの標準的な65インチの有機ELテレビの価格はおよそ2000ドル(約21万円)で、88インチの8K対応大型有機ELテレビの価格は3万ドル(約325万円)だ。しかし、LGの巻取り式テレビが市場で提供されている最も高額なテレビというわけではない。サムスンとソニーは、98インチの8K対応テレビを約7万ドル(約760万円)で販売しており、サムスンのMicroLEDテレビ「The Wall」の価格は、146インチ版で40万ドル(約4330万円)からとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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