FiNC Technologiesは6月24日、「WELLNESS AWARD OF THE YEAR 2019」授賞式を開催した。
Wellness Award of the Yearは、2019年で3回目となる。健康な人や企業、健康を支援している自治体をロールモデルとして表彰することで、人々が健康でいることの重要性を発信することを目的としている。
FiNC 代表取締役 CEOの溝口勇児氏は、「心とからだの健康を多くの媒体でとりあげているが、これほどまでに注目を浴びた時代がこれまでにあったか。過重労働や過労死、うつ病をはじめ、高齢化で膨張し続ける医療費は、ウェルネスと相関性がある。ウェルネスに取り組む人や企業にスポットライトを当てることで多くの人に知ってもらいたい」とコメントした。
授賞式には、モデルのSHIHOさんや経営者部門の受賞者らが登壇し、ウェルネスに対する取り組みなどについて話した。
個人健康部門には、ファッションモデルのSHIHOさんが選ばれた。「自分自心が心身ともに健康な人」を表彰する部門だ。
ヨガブームの火付け役として活躍し、講師としても活躍。長年に渡りトップファッションモデルとしてパフォーマンスを発揮し続けるため、運動だけでなく食事もストイックに健康管理している点などが評価された。
SHIHOさんは、「25年モデルをやってきたからこの賞をいただけた。30代で食事を見直し、40代は心のトレーニングとして瞑想が欠かせない毎日になっている。調和と、何を選択するかを大事にしている。自分が生活する自然のリズムの中にヒントが隠されている」とコメントした。
経営者部門には、ユニバーサル ミュージック 社長 兼最高経営責任者(CEO)の藤倉尚氏が選ばれた。「企業の経営者として健康でいることに重点を置いており、実践している人」を表彰する部門だ。
経営者として自身の健康を重要視するだけでなく、その生活スタイルから社員の模範となるような行動をとっていたこと、パフォーマンスを上げるための肉体改造を行っている点を評価したという。
藤倉氏は、「健康の重要性に気づいたのは10年前。日本と海外で仕事をする中で、夜遅くまで飲み交わして朝から仕事をするなどしてきた。あるとき、『パフォーマンス落ちてない?』『だるそうだけど、大丈夫?』と言われたことがきっかけ」と説明。今では子どもと一緒に運動をしたり、ジムに通ったり、サーフィンを楽しんだりしているという。「身体がスッキリすると頭の中もスッキリし、人にもやさしくなれる。気づいたら会社の業績もいい形で成長している。社長が変わったということで変わってきてくれた社員も多い。労働環境を変えるのは大変だが、会社に浸透して結果に結び付いてうれしい」とコメントした。
個人サポート部門には、国立がん研究センター 研究所がん分子修飾制御学分野長の浜本隆二氏が選ばれた。心身の健康を、個人で精力的に支援・活動している人」を表彰する部門だ。
20年以上に渡ってがんに関する研究をしており、世界に先駆けてヒストンメチル化異常がヒトがん発症に関わる分子メカニズムを解明。また、メディカルAIの開発にも積極的に取り組んでおり、理化学研究所革新知能統合研究センターのプロジェクトをチームリーダーとして推進するとともに、日本メディカルAI学会の代表理事として日本のメディカルAI分野の発展に貢献した点を評価したという。
浜本氏は、「がんは国民病。2人に1人はがんになる時代。母親をがんで亡くした。末期になると治療方法がないことを、私自身が実感した。治療法がない患者に対してどう治療ができるかが人生の目標。最先端の技術がでてきている。がんを人類共通の敵と考えて、地に足を着けて一歩一歩戦っていきたい」とコメントした。
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