Amazonがマンハッタンのオフィススペースを賃借していると報じられている。ニューヨーク州クイーンズ区に第2本社を建設する計画を撤回してから1年に満たない。
第2本社の建設地は「HQ2」というプロジェクトで、1年に及ぶ公募と選定を経てクイーンズ区を予定地に決定していたが、同区選出のAlexandria Ocasio-Cortez米下院議員ら反対派からの激しい抗議を受けた。Amazonはニューヨーク州で大規模な技術人材の雇用創出を約束していたが、特に30億ドル(約3300億円)に上る優遇措置や税控除を受けるとされていたことなどが批判を浴びた。同社は2月に、第2本社の建設計画を撤回した。
Amazonは現在、1500人を超える従業員を収容するオフィススペースをニューヨークで賃借しているという。WSJが米国時間12月6日に報じた。第2本社の建設に反対した人々から非難の声があがっている。
Ocasio-Cortez議員は、Amazonの最高経営責任者(CEO)Jeff Bezos氏は世界で最も裕福な人物であることを揶揄し、批判的にツイートしている。
新しく賃借したオフィスは、2万5000人を雇用するとしてAmazonが計画していたクイーンズキャンパスとは無関係だとする見方もある。HQ2プロジェクトを支持していたBill de Blasio市長の元広報担当者であるEric Phillips氏は、Ocasio-Cortez議員のツイートに反応した。
This is a tiny fraction of the jobs, with no help for public housing residents or locals, in a place that was going to be developed and have jobs anyway. https://t.co/3aZBSJiqX4
— Eric Phillips (@EricFPhillips) 2019年12月7日
豊富な人材が集まるニューヨークの魅力を考えれば、Amazonやハイテク業界の競合企業が、同州で拠点を拡大し続けることは必然的だとする見方もある。WSJは6日、FacebookもマンハッタンのAmazonの新規オフィスから遠くない場所に、さらなるオフィススペースを賃借する交渉を進めていると報じた。
Amazonの広報担当者は米CNETに対し、同社は「ニューヨーク市を含む18のテックハブで雇用を進め、有機的に規模を拡大していく」計画で、マンハッタンの新しいオフィスはその計画の一環だと述べた。
米CNETはFacebookにコメントを求めたが回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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