「iPhone」は、位置情報サービスを停止しても持ち主の居場所を測定し続けるが、機能は制限されていると、Appleが米国時間12月3日に明らかにした。超広帯域無線(UWB)技術の利用を禁じる一部の国の規制に従うため、「iOS」は規制された場所に端末があると、それを感知して機能を停止するという。
iPhoneに搭載されたソフトウェアが端末側でユーザーの位置情報を処理するため、Appleがデータを収集したり保存したりすることはないとしている。
Appleの広報担当者は声明で次のように述べた。「iOSは位置情報サービスを利用して、規制された場所にiPhoneがあるかどうかを判断し、UWBを無効にして規制に従っている」
このコメントは、アプリケーションやシステムサービスの設定で位置情報のリクエストがオフになっていても、「iPhone 11 Pro」が断続的に位置情報の収集を試みるとするKrebsOnSecurityの記事を受けたものだ。この技術を禁止している国として、アルゼンチン、パラグアイ、インドネシアなどがある。Appleによると、この技術は185カ国以上で許可されている。
UWB自体は、位置検出に重点を置いた機能だ。GPSよりも正確でBluetoothよりも高速なため、端末などの物体の正確な位置を特定できる。将来的には、鍵を見つけたり、端末を持って近づいた時に自動車のロックを自動的に解除したりするのに役立つ可能性がある。
この機能はすでにiPhone 11に搭載されているが、まだ利用可能な用途すべてが実現しているわけではない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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