デロイト トーマツ ベンチャーサポート(DTVS)は12月3日、スタートアップ支援で培ってきたノウハウとデータを活用し、SaaS型のオープンイノベーションプラットフォーム「six brain」を開発したと発表した。
12月26日よりウェブサイトから申込み受付けを開始し、一部の機能から順提供を開始するという。本格展開は2020年5月を予定している。第1弾として、プラットフォーム上でスタートアップと大手企業を最短1分間で結びつける協業支援サービスの提供を開始する。
近年、スタートアップと大手企業とのオープンイノベーションが活発になっており、様々なアクセラレーションプログラムも実施されている。しかし、これらのプログラムでは、大手企業がスタートアップに対して新規性の高いアイデアを提案させるため、スタートアップにとって負担の大きいビジネスコンテストになっていると同社では指摘。より効率的に精度が高いマッチングの場が求められていると説明する。
同社はこれまで、スタートアップと大手企業の事業提携を生み出すことを目的としたピッチイベント「MorningPitch」を300回以上開催。延1500件以上のスタートアップの協業に関する情報を収集してきた。これらの知見とデータを活用することで、スタートアップと大手企業の担当者を最短1分間で結びつけるオープンイノベーションプラットフォームとしてsix brainを開発したという。
スタートアップ企業と大手企業は自社の情報を入力するだけで、システムからのリコメンドやオファーを受けることが可能になるという。
また同社では、six brainをスタートアップ支援の強力なプラットフォームにすべく、スタートアップと大手企業に加えて、世界中の投資家、メディア、弁護士などの専門家、採用候補者を含めた6つのステークホルダーが参画するプラットフォームを構築するとしている。さらに、デロイトの各国ファームの協力の下、アジアを中心としたグローバル展開を予定しており、翻訳機能の実装を進めているという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」