また、商業店舗として、店舗経営情報の徹底的な見える化に取り組むのも特徴の一つだ。伊勢の老舗食堂が、テクノロジによって自身の店舗を大改革したことで知られるEBILABが協力する。
店外にカメラを設置し、どの時間帯にどの程度の人の流れがあるのか。また、そのうちどの程度の人が入ってきて、どんな属性か、どんなオーダーをしたのかなどを分析。さらには、IoT機器を取り付けることで食材備品自動発注の仕組みの導入や店舗従業員の大入り給与制度の導入(開発中)を取り入れ、新しい商業店舗の在り方を追求し、サービス業の働き方改革にもチャレンジする。
店舗従業員の大入り給与制度は、Fitbitのスマートウォッチを使い目標に対してどのぐらい売上げが上がっているかを見える化。単純に時給ではなく、目標を越えたらその分をインセンティブとして還元するしくみ。
EBILAB 代表取締役社長の小田島春樹氏は、「(これまでのやり方は)働いていく中で、忙しくなると従業員はイヤになる。やろうがやるまいが、時給は一緒。たとえば、一定以上に働いたら自分の給料が500円上がる、といった世界をつくりたい。どうすれば実現できるか。米国ならチップという制度があるが、日本には根付かない。だからこのしくみを作った」と説明した。
SAAIはイントレプレナー(社内起業家)がメインターゲットだ。勤務先に在籍しつつ何か新しいことに挑戦したい人、新規事業担当として自社内で模索している人らが、既存の枠に捉われない「個」を育み、兼業・副業時代に個人が活躍できる拠点を目指す。
入会にあたっては、営業の場としての利用を防ぐため、個別に面談を設定。会費は、個人で払えるよう「会社員のお小遣いで払える金額」としてコミュニティ会員1万円~(税別)を設定している。事業創造アクセラレーターの01Boosterが運営する。
三菱地所 丸の内開発部担当部長の井上成氏は、「街の持続的な成長のためにはハードとソフトがうまくかみ合っていく必要がある。ソフトにフォーカスした有楽町の再構築を通して、新しいスター誕生のしくみをつくる。しくみはシンプルで、アイデアが生まれる場所、磨かれる場所、試される場所で構成する。マニア、オタク大歓迎。いい意味で変態性のある人たちをイントレプレナーに出会わせることで、新しいものを生み出していきたい」と語った。
プロデューサーは、下記の16名。
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