Volkswagen(VW)の米国子会社Volkswagen of Americaは、“ワーゲンバス”という愛称で知られる旧型バス「Volkswagen Type 2 Bus」の電気自動車(EV)版コンセプトカーを発表した。
Volkswagen of Americaは、1972年型ワーゲンバスのEV化を、EV向け部品販売などを手がけている米国のEV Westに依頼。「e-Golf」の電動機構をエンジンなどと載せ替えることで、EV化を実施した。バッテリ容量は35.8kWhあり、約125マイル(約201km)の走行が可能だという。
モーターはエンジンの置かれていた後部に搭載し、バッテリはフロントシートと、車体中央の燃料タンクがあった場所に取り付けた。そのほかに、e-Golfの駆動系を移植した。
VWが以前披露したワーゲンバスのEV版コンセプトカー「Type 20」と異なり、今回EV化した車両はワーゲンバスの外装や内装をほぼそのまま残している。
なお、このコンセプトカーは、e-Golfの電動機構がクラシックカーのEV化に活用可能であることを示す目的で製造されたもので、量産化の予定はないそうだ。ただし、VWは“カブトムシ”の愛称で知られる「Volkswagen Beetle」向けEV化サービスを提供する予定。
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