ソフトバンクと滴適出行のジョイントベンチャーであるDiDiモビリティジャパンは11月28日、サービス連携強化の一環として、PayPayアプリからDiDiのタクシー配車が利用できるようになったと発表した。
これは、PayPay加盟店が提供するサービスの予約や商品の注文、支払いなどをPayPayアプリ内で完結できる「ミニアプリ」の第1弾。PayPayユーザーは、各加盟店が提供するアプリのダウンロードや会員登録、支払方法の登録などが不要になるほか、サービス提供側からすれば、ユーザー数2000万人のPayPayユーザーが自社サービスを利用するきっかけになるとしている。
ミニアプリは、幅広いサービスを一つのアプリからアクセスできる「スーパーアプリ」構想を実現するための機能。この分野では、中国のWeChatなどが先行している。PayPay代表取締役社長CEOの中山一郎氏は、以前の会見で「(PayPayは)単機能の決済アプリではなく、多機能のスーパーアプリを目指す。スマートフォンの上で何でもできるような機能を提供したい」「スーパーアプリには、チームソフトバンクが手がける新しいプラットフォームになる。グループを超えて多くのサービスを提供したい」と述べている。今回のDiDiはスーパーアプリ化への第一歩となる。
なお、同社ではキャンペーンとして、20~24時に注文したタクシー代が毎日20%割引になる「DiDiで#スマート帰タク 忘年会キャンペーン」を28日に発表。迎車料金や高速料金を含む、乗車の合計料金から20%割引(1日2回まで、1回あたり上限2000円)する。最低利用額が設定されており、東京・千葉・埼玉は3000円以上、大阪、京都、兵庫は2000円以上、北海道、青森、秋田、宮城、新潟、群馬、愛知、広島、山口、福岡、大分、沖縄では1500円以上となっている。
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