Facebookは米国時間11月21日、従業員が同僚や友人を特定できる社内アプリを構築していたことを明らかにした。顔認識を有効化した同僚や友人にスマートフォンのカメラを向けると特定できるという。Business Insiderがいち早く報じた。このアプリは一般提供はされなかったという。Facebookはプライバシー問題でたびたび批判を浴びている。
Business Insiderは匿名情報筋の話として、アプリは2015~2016年の間に開発されたが、その後打ち切られたと報じている。アプリのあるバージョンは、十分なデータがあれば、Facebookのどのユーザーでも特定できたという。Business Insiderが匿名情報筋の発言として報じている。
Facebookは、顔認識アプリを開発していたことを認めたが、Facebookのどのメンバーでも特定できたという点は否定した。
Facebookの広報担当者は米CNETに対し、「新しい技術を学ぶ手段として、当社のチームは社内で使用するアプリを定期的に開発している」と述べた。「ここで紹介されているアプリはFacebookの従業員のみが利用可能で、顔認識を有効化した同僚とその友人のみを認識できる」(Facebookの広報担当者)
Business Insiderはこのアプリについて、初期の段階にあったと報じた。従業員がスマートフォンのカメラを相手に向けると、その人物の名前とFacebookのプロフィール写真が数秒後に表示されるというものだという。
アプリが開発されたのは、Cambridge Analyticaのスキャンダルが起きた2018年よりも前のことだ。この問題では、約8700万人のユーザーデータが同意なく英国の政治コンサルティング企業Cambridge Analyticaに流出した可能性があるとされた。Facebookはこのような個人情報流出問題をめぐり、米連邦取引委員会(FTC)に50億ドル(約5400億円)の制裁金を支払うことで合意している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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