後払いのPaidyが大型調達、新素材のTBMがユニコーンに--2019年10月の資金調達・時価総額ランキング

 フォースタートアップスは11月12日、成長産業領域に特化した情報プラットフォーム「STARTUP DB」において、2019年1月から10月までを対象とした「国内スタートアップ資金調達額ランキング」を発表した。9月のランキングはこちら

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 それによると、後払い決済サービス「Paidy」を運営するPaidyが、10月に2度の資金調達を実施。合計156億円を調達し、新規ながら2位にランクインした。今回の資金調達では、国内FinTech関連スタートアップとしては過去最大の金額となるという。

 また、内視鏡の画像診断支援AIを開発しているAIメディカルサービスが46億円の新規調達を実施して8位にランクイン。ディープラーニングに特化した研究開発をするLeapMindが35億円の調達により13位、ブロックチェーン技術を基盤としたスマートロック「bitlock」を提供するビットキーが34億円の調達により15位にランクインした。いずれもディープテック領域で活躍しているスタートアップとなっている。

新素材「LIMEX」のTBMがユニコーン入り

 同社では、11月1日時点での「国内スタートアップ想定時価総額ランキング」も発表している。同ランキングは、登記簿情報に記載されている発行済みの顕在株、潜在株式会社をもとに算出している。また、子会社やINCJ主導で設立した企業は除外されている。

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 それによると、最も変動が大きかったのは紙やプラスチックの代替となる新素材「LIMEX」を手掛けるTBM(2位)で、前回想定時価総額の2倍となる想定時価総額1200億円を越え、ユニコーン企業となった。

 同社は、サウジ基礎産業公社とSABICが実施する「NUSANED」プログラムへの参加を締結。SABICとともに、サウジアラビア国内でLIMEX製品を製造・販売する方針だ。加えて、サウジアラビアの関係機関・企業と協力の可能性についても検討しているという。

 新規では、ロボアドバイザー「WealthNavi」により、全自動での資産運用を可能にするFinTechスタートアップのウェルスナビが15位にランクインした。ウェルスナビは約41億円を調達(11月1日時点における登記簿情報では約26億円)。調達した資金は、人工知能(AI)を活用した新サービスの開発に充てる予定だという。

 さらに同社は、実際の顧客の投資行動などのデータを分析し、個々の資産状況やライフプランに応じた運用アドバイスをAIが自動で通知するシステムを開発する予定としている。

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