フィリップス・ジャパンは11月7日、一般消費者向けとなる睡眠領域において、新たなソリューション「SmartSleep」を日本展開すると発表した。
同ソリューションでは、睡眠に関する幅広いソリューションを提供することで、多くの消費者の生活を改善することを目指している。
その第一弾として、深い睡眠の質を高めることを目的に開発した睡眠用ウェアラブルヘッドバンド「SmartSleep ディープスリープヘッドバンド」を11月26日より、全国の家電量販店、ECサイトで順次販売予定。価格は4万2380円(税別)だ。ほか、消耗品として、SmartSleepセンサーが3日に1つ程度必要になる、
SmartSleep ディープスリープヘッドバンドは、眠りの質を高めることでぐっすりと目覚め、日中の活力を高めることを目的に医師や研究者らと開発したヘッドバンド型の装置。
ヘッドバンド内に取り付けられたセンサーで睡眠の状態を測定し、深い睡眠に入るとアルゴリズムにより耳元に柔らかいオーディオトーンを流す。なお、オーディオトーンのタイミングや音量は睡眠の状態に合わせて自動で調整される。
専用アプリと同期すると、睡眠グラフと睡眠スコアが確認でき、オーディオトーンの発生した回数とオーディオトーンによる深睡眠の持続時間が、アプリにより可視化できる。
同社によると、世界中の健康問題として認識されている睡眠不足は、何百万人もの人々の健康と生活に影響を与えているという。2019年に同社が世界12カ国で行った睡眠に関する調査では、44%が過去5年間で睡眠の状態が悪くなっていると回答。80%が睡眠を改善したいと考えていることが判明した。また、2018年に経済協力開発機構(OECD)が行った国民平均睡眠時間の調査では、日本人の平均睡眠時間は加盟国の中で最も短かったという。米国のシンクタンク「ランド研究所」の調査では、日本の睡眠不足による経済損失は、約15兆円と試算されている。
フィリップス・ジャパン 代表取締役社長の堤浩幸氏は、「睡眠は、14年間フィリップスが研究してきた。忙しいと睡眠時間は延ばせないので、その分質を上げるのがコツ。フィリップスが睡眠から日本の健康な生活を変える、これが大きなミッション」と意気込みを語った。
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