展示はモビリティだけではない。観光がテーマの部分では、ティファナ・ドットコムが開発した人工知能接客システム「AIさくらさん」や、富士通の「Wi-Fi人流動可視化サービス」、セコムの「バーチャル警備システム」などが展示された。AIさくらさんやWi-Fi人流動可視化サービスは実証実験の段階に進んでおり、バーチャル警備システムも2020年の発売を予定している。いずれも実用化が近い製品だ。
スポーツに関連した展示も見られる。NTTは、競技空間を丸ごと配信する「超高臨場感通信技術Kirari!」を出展。富士通も、ICTを活用したスポーツ体験コンテンツを出展した。
スポーツも現実だけに留まらない。10月26日と27日には、「グランツーリスモSPORT」を用いた「e-Motorsports」の大会が開催された。トヨタのモータースポーツ活動を展開する「TOYOTA GAZOO Racing」は、このe-Motorsportsを、ニュルブルクリンク24時間耐久レースやWRCと同様に、モータースポーツ活動の柱の一つとしている。トヨタは、e-Motorsportsで得られた知見を実際の車両開発に生かすほか、e-Motorsportsの大会を通じ、モータースポーツやスポーツカーのファンを増やす狙いだ。
自動車の見本市でありながら、自動車に関連しない展示も多く見られる今回のモーターショー。しかしながら、未来のコンセプトを展示するという意味では、従来のモーターショーと根幹は変わらないのかもしれない。
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