起業家コミュニティ「千葉道場」が50億円規模のファンド設立

 エンジェル投資家の千葉功太郎氏は10月30日、自身が運営する起業家コミュニティ「千葉道場」において、起業家による起業家コミュニティのためのファンド「千葉道場ファンド」を設立したと発表した。

千葉道場ファンド代表の千葉功太郎氏(中央)と、パートナーの石井貴基氏(左)、フェローの原田大作氏(右)
千葉道場ファンド代表の千葉功太郎氏(中央)と、パートナーの石井貴基氏(左)、フェローの原田大作氏(右)

 現在、一次募集出資者として、大和証券グループ、みずほ銀行、ディー・エヌ・エー、ミクシィ、フォースタートアップス、リバネス、エンジェル投資家、千葉道場EXIT起業家が参画。25億円超の調達が完了しており、最終的に50億円規模を目指す。ファーストクローズは2019年10月末。ファイナルクローズは2020年2月末を予定しているという。

 千葉道場は、代表である千葉功太郎氏がエンジェル投資家として出資していた起業家たちから、「起業家同士で経営の課題や悩みを相談しあえる場がほしい」と相談を受け、2015年から始まった起業家コミュニティ。投資先CEO・CXOのみが参加条件となっており、起業家にとって本当に必要なものを横串で応援していくプラットフォームとして活動している。

 現在60社以上(ドローン部を含め90社以上)が参加しており、次世代を担うユニコーンスタートアップの成長を支えるべく、合宿やさまざまな勉強会を通して、起業家同士で切磋琢磨しあう学びの場となっているという。

 新たに設立した千葉道場ファンドは、千葉功太郎氏と千葉道場投資先元CEOを中心に運営。葵の代表取締役であった石井貴基氏がパートナー、ザワットの代表取締役社長であった原田大作氏がフェローとして参画するという。

千葉道場で切磋琢磨した投資先CEOが様々な形でファンドに携わるという
千葉道場で切磋琢磨した投資先CEOが様々な形でファンドに携わるという

 投資領域は、非ドローンかつシードおよびレイター。シードについては千葉道場コミュニティによる知見を吸収することで、世界の課題を解決する創造的なスタートアップであることが投資の条件となっている。また、レイターについては、主に既存の千葉氏の投資先のIPO直前のラストラウンドを投資対象としている。

 千葉氏によると、IPO前のラウンドでファイナンスに苦しむ会社を複数見てきた経験から、既存投資家である自身がアンカーとなることで、千葉道場ファンド出資者や、他のVC・事業会社などと協調ファイナンスをサポートするとしている。

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