マツダ、初の量産EV「MX-30」を初公開--2030年には全車種で電動モデル導入へ

 マツダは10月23日、第46回東京モーターショー 2019(10月24日~11月4日まで東京ビッグサイトで開催)にて、同社初の量産EV「MX-30」を世界初公開した。

マツダ初の量産EV「MX-30」
マツダ初の量産EV「MX-30」

 MX-30は、「MAZDA 3」、「CX-30」に続く、マツダの新世代商品の第3弾。電動化技術「e-SKYACTIV」を採用し、滑らかで自然な運転感覚による「人馬一体」感を実現している。バッテリー容量は、欧州仕様車で35.5kWhとなっている。

 MX-30の主査を務める竹内都美子氏は、「乗り込むと心が整えられる空間を作りたい」との考えから、「一緒にいることで心が整えられるヒューマンモダン」がコンセプトのデザイン、デザインと居住性を両立したという観音開きの「フリースタイルドア」、そして「走る歓び」の3点に注力したと説明。「いつも通りの自分で過ごす生活を実現する車として、MX-30を選んでいただきたい」との考えを語った。

2003年に発売したスポーツカー「RX-8」以来となる「フリースタイルドア」を採用
2003年に発売したスポーツカー「RX-8」以来となる「フリースタイルドア」を採用

 マツダ 代表取締役社長 兼 CEOの丸本明氏は、自動車産業が先進技術によって100年に一度の変革期を迎えていることを踏まえ、「電動化技術においては、2030年時点で生産する全ての車両に、e-SKYACTIVを導入する」と、EVを展開していくことを宣言した。

マツダ 代表取締役社長 兼 CEOの丸本明氏とMX-30
マツダ 代表取締役社長 兼 CEOの丸本明氏とMX-30

 一方で丸本氏は、「マルチソリューションの選択肢の一つ」としてMX-30を紹介したほか、「電気自動車であっても、マツダの開発哲学である『人間中心』の設計思想は変わらない」と説明。同社のデザインテーマ「魂動」や、「人馬一体」「走る歓び」といったブランドイメージを継承しながら、EVやハイブリッド車、ロータリーエンジンを用いたレンジエクステンダー搭載車など、各地域におけるエネルギー事情や利用者の事情の多様性を踏まえ、マルチソリューションを展開していくとの考えを見せた。

各地域の特性にあわせ、パワートレインのマルチソリューションを展開
各地域の特性にあわせ、パワートレインのマルチソリューションを展開

 MX-30は、10月23日より欧州で先行予約受付を開始。2020年に欧州で発売するという。丸本氏は、「いつまでも保有したいと思えるような、独創的な商品・技術の創造に挑戦し続ける」と語った。

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