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「家はスマホで買う時代」のジブンハウス--楽天出店で新たな販路

加納恵 (編集部) 浅賀美東江2019年10月17日 08時30分
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 「家はスマホで買う時代」をキーワードに、ARやVRを活用した新しい住宅販売を続けるジブンハウスが10月16日、シンポジウムを開催した。同日発表されたバーチャル住宅展示場「MY HOME MARKET」の楽天市場出店をはじめ、新商品「88A 2020」を紹介したほか、VRや脳波を活用した先進的な取り組みについて話した。

 ジブンハウスは2016年に設立。空き時間にスマホで気軽に家づくりが進められる「オンラインで完成する家づくり」をコンセプトにしている。代表者取締役の内堀孝史氏は「ジブンハウスが立ち上がって3年8カ月が経った。おかげさまで北海道から鹿児島にまで拠点を拡大し、現在113カ所を数える。47都道府県でまだ進出できていない土地もあるが、今期中に作りたいと思っている」と現状について話した。

代表者取締役の内堀孝史氏
代表者取締役の内堀孝史氏

 ウェブサイト上に住宅のバーチャルツアーを用意するほか、シリーズや坪数、テイストなどを選んでいくことで、住宅を作っていけることがジブンハウスの特徴。休日にわざわざ住宅展示場などを訪れることなく、スマートフォンである程度のイメージを固めてから住宅購入に踏み切れる。

 シンポジウムでは、住宅シリーズの新モデルとして「88Aシリーズ」の2020年バージョンを紹介。収納にこだわり、ウォークインクローゼットを個室ごとに用意したほか、左右どちらかが、壁に接している対面式のペニンシュラ型キッチンを採用することで、コンロ前の壁をなくし、リビングルームと一体化したような空間を生み出せるとしている。

 追加機能としてホームIoTを採用し、パナソニックの「AiSEG(アイセグ)」を導入。アイセグはホームIoTの中核を担う機器で、ファームウェアをアップデートすることで、最新の機能に対応する。「ホームIoTは今後さらなる進化が予想される。今は魅力的に不十分と感じられる方もいらっしゃるかもしれないが、今後飛躍的に伸びる可能性がある。そのためにもアップデート機能は重要になると思っている」(ジブンハウス 取締役の松本啓司氏)と採用理由を話した。

 現在、ANTICO、JAPONE、SCANDIAの3つのカラーで展開しているが、6色を追加。今までにも「もっと別の色はないのか」という問い合わせがあったとしており、それに応える形だ。会場では、2020年4月に向けて開発中の新モデルも披露。小さな土地に建てられる狭小住宅のイメージで、LDKの概念をなくすような住宅になるとしている。

 同日には、日本ユニシスと共同で開発したVRで家を内覧できるバーチャル住宅展示場「MY HOME MARKET」を、「楽天市場」に出店したことも発表した。MY HOME MARKETは、スマートフォンやタブレットから、カスタマイズ可能なセミオーダー型の規格住宅を、VRで内覧できるというもの。日本ユニシスとジブンハウスが共同開発し、2018年3月より運営している。

 高精細のVRで住宅を再現し、モデルハウスを訪れているような臨場感で住宅をイメージすることが可能。支払額の見積シミュレーションもサイト上で確認できる。楽天ユーザーは、MY HOME MARKETとの取引に応じた「楽天スーパーポイント」の取得が可能だ。

「MY HOME MARKET」を「楽天市場」に出店
「MY HOME MARKET」を「楽天市場」に出店

 新たな取り組みとして、販売ツールとして追加した新バージョンのVRのシステム「InteractiveVR」や新サイト「ジブントイロ」などについても紹介した。InteractiveVRは、リアルタイムでVR内の映像が変化するというもの。ユーザーのニーズをその場で反映できるため、確信と自信を持って家づくりを進められるとしている。ジブントイロは、色んな人たちの多様性を受け入れ、その人の一番いい暮らし方にたどり着くサポートをするウエブサイト。2020年4月の運用開始に向け、現在開発中だ。

 他社との協業についても発表した。建築VRを手掛けるスタートアップであるジオクリエイツは「視線/脳波測定サービス」について説明。営業促進サービスとして進めているもので、VRを見ている時の視線の動きと脳波を測定することで、良い空間のデータがわかるというもの。例えば、天井が白いものと茶色いものを見ている時の視線の動きと脳波を比較すると、白い天井を見ている時の方がリラックスしていることがわかるという。ジオクリエイツ代表取締役の本田司氏は「こうしたデータは、営業トークとして使えるし、施主の旦那様と奥様で結果が違うことなどもわかる」としている。

「視線/脳波測定サービス」
「視線/脳波測定サービス」

 社会問題となっている空き家については、「空き家活用」の取り組みについて説明した。空き家活用は、現地調査により空き家や空き地をデータベース化したウェブサービス「AKIDAS」を運用している。空き家活用 代表取締役の和田貴充氏は「新築の戸建てを建てたくても土地が見つからない。土地が見つかればお客様が決まるというケースもあるのではないか。そんな時に空き家や空き地を提供していきたい。空き家はスタッフが実際に歩いて探してデータ化している。そのため市場に出ていない空き家がわかる。空き家問題を解決しながら新築用地が探せる」と空き家を活用するメリットを話した。

「空き家活用」の取り組み
「空き家活用」の取り組み

 ジブンハウスがシンポジウムを開催するのは7回目。次回は2020年4月の開催を予定している。内堀氏は「現在、ジブンハウスを支持してくれている消費者の70%は初めて住宅を購入する一次取得者で、20~40代前半のミレニアル世代。こうした次世代を担う人は、小さな頃からゲームやパソコンに親しんできている。テクノロジーを通じて、消費者にジブンハウスを選んでいただけるようなものを、常に先を見据えながら展開していきたい」と今後について話した。

ジブンハウス事業の3つのキーワードとそれにまつわる現在の取り組み
ジブンハウス事業の3つのキーワードとそれにまつわる現在の取り組み

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