好きなアーティストの音楽ライブに行った直後に、SNSでその興奮を伝える。多くの人が経験したことがあるだろう。しかし、そこでアップできる写真は、チケットや会場を写したものばかり。なぜなら、日本ではほとんどのライブでアーティストの写真撮影が禁止されているからだ。
ライブ終了後の“熱量の高い”タイミングで、アーティストの写真付きの投稿をSNSにしたいーー。そんな願望を叶えるサービスを、KDDIウェブコミュニケーションズが開発した。クラウドデザイン作成サービス「Canva(キャンバ)」を使って、ライブ終了後に公式カメラマンが撮影したアーティストのライブ写真を配信する「Canvaライブフォトシェアプロジェクト」だ。
同プロジェクトでは、各ライブの終了からおおよそ2時間以内に、カメラマンが撮影した厳選されたライブ画像が特設サイトに掲載される。これらの画像には、各SNSフォーマット(Instagram、Instagramストーリーズ、Twitter、Facebookの4種類)に最適化されたテンプレートが用意されている。
そこから好みの画像と投稿したいSNSを選ぶと、Canvaの編集画面が開き、画像を自由にカスタマイズできる。カスタマイズ後はそのままSNSへ投稿できるため、ライブでの感動が冷めやらぬうちに、当日の様子を共有できるというわけだ。なお、サービスを使うにはCanvaのアカウント登録が必要になる。
第1弾として、9月から開催されているロックバンド・Dragon Ashのライブツアー「DRAGONASH TOUR 2019 “THE FIVES”/“THE SEVENS”」において、ライブ写真をSNSで共有できる。特設サイトでは、9月11日から日本各地で開催されているそれぞれのライブの写真にアクセスすることが可能だ。
なお、同プロジェクトは現在、カメラマンが撮った写真を同社の担当者が受け取り、Canvaのテンプレートに適用してウェブサイトにアップロードしているが、今後はこの一連の作業を自動化し、カメラマンが写真をアップロードするだけでより迅速にウェブサイトに掲載されるシステムを開発する予定だという。また、音楽ライブだけでなく、普段は撮影ができないさまざまなイベントにおいても活用していきたいとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス