本書は、「勉強のやり方」について、小学生の子供を持つ親に向けて書かれた本である。親である大人や、子供に教える立場にある大人が読めば、子供の力になれるはずだ。しかし、勉強のやり方をきちんと教わらずに大人になってしまった筆者のような者にとっても、一読の価値がある。
「ちゃんと勉強しなさい」と親や教師に言われたことのない人はおそらくいないはずだ。この時の「勉強」とは、何をすることなのか。教科書を読むことか?ドリルに取り組むことか?練習問題を解くことか?それとも、ノートを見直すことか?一人で「勉強する」時には、何をどういう順番でやり、どうなったらその日の勉強を終えて良いのか。教科書や問題集には書き込んではいけないのか。なぜいけないのか、なぜいいのか。
こうした、もやもやとした疑問があることを、自分が小学生の頃には自覚していなかったが、大人になって、そう考えていたことが分かった。そして、それらの疑問に先回りして答えてくれた人はほとんどいなかった。早いうちに勉強のしかたが分かるのは幸いだが、大人になってしまってからでも遅くはない。「資格試験の点数が思うように上がらず合格できない」といった悩みがあるなら、根本的に勉強方法を間違えているのかもしれないからだ。
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