パイオニアが、車内のインターネット環境を変える、オンデマンド機能対応カーナビゲーション カロッツェリア「サイバーナビ AVIC-CQ910-DC」ほかを10月2日に発表した。車内Wi-Fiスポットを実現するほか、自宅にあるBDレコーダーの録画コンテンツ再生にも対応する。発売は11月。
新サイバーナビは、NTTドコモが提供する、車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」に市販カーナビゲーションとして初めて対応。付属もしくは別売のネットワークスティックを接続すれば、車内にWi-Fiスポットを構築できる。
定額制の使い放題で、1日500円、30日1500円、365日1万2000円の3つの利用期間を用意。サイバーナビを購入後、ナビ画面に表示されるQRコードをスマートフォンで読み取り、dアカウントとパスワードを入力すると登録が完了する。NTTドコモ コネクテッドカービジネス推進室の深井秀一氏は「ハードルなく使えるように、パイオニアと共同開発した。全国のLTEエリアならどこでも使える。今後は5Gなどの可能性も考えられる」とコメントした。
ウェブブラウザ機能を用いてYouTube動画を簡単に再生できる「ストリーミングビデオ」のほか、自宅のBDレコーダーの映像、録画コンテンツを遠隔再生できる「レコーダーアクセス」機能を装備。ペアリング専用アプリ「DiXiM Play for carrozzeria」により、スマートフォンと自宅のBDレコーダーをペアリングし、そのスマートフォンをサイバーナビとペアリングすれば、ストリーミング再生が可能。テレビ番組のリアルタイム視聴にも対応し、地上デジタル放送のほか、BS、CS放送もカバーする。
対応するBDレコーダーはパナソニック、シャープ、東芝映像ソリューション、アイ・オー・データ機器、バッファロー。「ソニーについては、事情があり今回は非対応。今後、市場の反応を見ながら検討していきたい」(パイオニア 市販商品企画部企画1課の橋本岳樹氏)と話した。
サイバーナビにはHDMI端子も備え、「Amazon Fire TV Stick」などのメディアストリーミングプレーヤーを接続すれば、映像配信サービスのコンテンツも視聴できる。
モニターサイズは7、8、9V型を用意し、いずれも1280×720ピクセルのHD解像度。独自の「マスターサウンドリバイブ」機能により、CDや圧縮音源、ネットワーク動画などの音声もハイレゾ音源相当にアップグレードする高音質機能も搭載する。
新たに最新の道路や施設情報を自動でダウンロードし、地図を更新する「自動地図更新」機能も装備。追加費用なく自動で最新の道路、地点データ情報に更新できる無料バージョンアップ最大3年分が付くほか、MapFanスマートメンバーズへ新規入会すると、対象機種の最新データバージョンアップ期間が、最大3年から4年に延長される「最新データバージョンアップ1年延長プレゼント」キャンペーンも実施する。
本体は、フルフラットデザインでHOME画面やAV画面のデザインも一新。地図画面上にドライブに有用な情報やAV情報を表示して、操作できる「インフォガジェット」により、AVソースの再生画面を常時表示するほか、駐車場の満空情報などのドライブを便利にする情報を瞬時に地図画面上に引き出して操作することが可能だ。
ラインアップは、ネットワークスティック付きの「AVIC-CQ910-DC/CL910-DC/CW910-DC/CZ910-DC」と通常の「AVIC-CQ910/CL910/CW910/CZ910」。ネットワークスティックは「ND-DC3」(想定税別価格:3万5000円前後/11月発売)として販売されるほか、マルチドライブアシストユニット「ND-MA2」(同:7万5000円前後/11月発売)、ネットワークスティック更新用UIMカード「UIM-3」などのオプションも用意する。
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