Volkswagen(VW)傘下の自動車メーカーPorsche(ポルシェ)は、自動車の同乗者向けVR(仮想現実)コンテンツを、ドイツのフランクフルトで開催された国際モーターショー(IAA)においてデモンストレーションした。この取り組みは、ドイツのVR技術企業Holorideと、メディア企業Discovery Channelとの提携を通じて実現させた。
このVRコンテンツは、自動車の後部座席などで同乗者がVRゴーグルを装着して視聴するもの。Holorideの開発した「Ambi Environment」という技術により、VRヘッドセットのセンサーが自動車の動きを検出し、それに合わせて映像を調整する。たとえば、自動車が曲がるなどして進行方向を変えると、映像の方向も変わる。これにより、VRコンテンツに対する没入感を高めると同時に、強い乗り物酔い防止効果が得られるそうだ。
今後、自動車のナビゲーション用データを参照し、目的地へ到着するまでの残り時間に合わせてVRコンテンツの長さを調整する機能も搭載する考え。
Holorideは、市販の各種VRヘッドセットで利用可能な同乗者向けVRコンテンツを、2021年より提供していく計画。
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