私は思っていた以上に「Galaxy Fold」が気に入った。発売日の午前5時半からロンドンのサムスンストアの行列に並んでこのデバイスを購入し、開封した。そして1日、しゃれたデザインのヒンジなどをいじって過ごした結果、再設計されたGalaxy Foldについて幾つか気づいたことがある。
まず、誤って剥がしたくなるような目に見える保護レイヤーがない。あのレイヤーが、最初の設計の主な問題点の1つだった。ディスプレイの最上層のフィルムが、スマートフォンを購入したときに楽しい気分で剥がす保護フィルムのように見えたのだ。このデザインのせいで、幾人かのジャーナリストが発売前にレビュー用に貸し出されたGalaxy Foldの最上層レイヤーを剥がしてディスプレイを壊してしまった。
アップデート版のGalaxy Foldには目に見えるフィルムがないので、購入したその日に高価なスマートフォンを壊してしまう可能性は低くなった。また、サムスンはデバイスを折る部分の2カ所のエッジをプラスチックのキャップで安全に塞いだので、ディスプレイの裏にホコリが入り込むのを防げそうだ(このエッジがアップデート前のもう1つの問題点だった)。
オリジナルのデザインでは、Galaxy Foldを折りたたんだときに両サイドの間に隙間があったが、それが狭くなった。また、以前は見えていたプラスチックのスクリーンを補強するためにディスプレイの下に設置されていた金属板が見えなくなったが、サムスンは金属板は新バージョンにもあると請け負った。
これらの設計修正以外には変更はない。ヒンジは滑らかに動き、閉じる時はある種のメガネケースのように気持ちよくパチンと閉まる。
では、ディスプレイの折り目はどうなっただろう? これは消えずに、まだある。天井の照明の一定の方向からの光を反射すると、ディスプレイの表面にしわが見える。他のスマートフォンのディスプレイのような滑らかなガラスとは違う。
これは時により、少し不快になりそうだ。画面が暗い動画を見ているときに問題になることが分かった。暗い動画だと天井の照明が反射しやすいので、折り目がより目立つのだ。だが、反射がなければ気づかない。ディスプレイ自体が歪むのではなく、折り目部分の色や明るさが変わることもない。
明るい動画を見たり、ディスプレイに反射しない程度の薄暗い照明の下で動画を見たりする分には気づかないだろう。実際、薄暗くしたスタジオでYouTubeのCarfectionチャンネルの動画を数本見たときは気にならなかった。Netflixで「Breaking Bad」を見たときもだ。折り目はまったく見えなかったし、大画面でコンテンツを大いに楽しめた。
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