Microsoftはようやく、「Windows 10 May 2019 Update」(バージョン1903)のユーザーから寄せられていた苦情に回答した。累積更新プログラム「KB4512941」をインストールした一部のユーザーは、CPUの使用率が30〜40%、場合によっては100%近くまで急上昇すると報告していた。
ZDNetが9月3日に報道したように、このアップデートをインストールした複数のWindows 10ユーザーは、「Cortana」のプロセスの「SearchUI.exe」が原因だとみている。
Microsoftは米国時間8月30日に、以前のアップデートが原因で起こっていた「Visual Basic 6」「Visual Basic for Applications(VBA)」「Visual Basic Scripting Edition(VBScript)」の問題に対処するために、KB4512941をリリースした。このCPU使用率の問題は、KB4512941をインストールした後に発生しているとのこと。
Microsoftは、KB4512941を「8月末までに」提供するという約束を果たしたものの、「Windows Insider」プログラムのテスター向けに公開した際に、少数のユーザーが報告していたこのCPU使用率の問題に対処していなかった。
ユーザーはほかにも、「Windows Desktop Search」の不具合を報告している。
Microsoftは、1903に関する既知の問題とKB4512941のサポートページで、どのような条件下でCPUの急上昇とWindows Desktop Searchの問題が発生するかについて述べている。
「Microsoftは、一部のユーザーからKB4512941をインストール後、Windows Desktop Searchを使用した際に検索結果が表示されない、もしくはSearchUI.exeのCPU使用率が異常に高まるという報告を受けている。この問題は、Windows Desktop Searchによるウェブ検索が無効になっているデバイスでのみ発生する」(同社)
Microsoftは解決策を9月半ばに提供できると予測しているため、9月10日にリリースされるパッチでは、おそらく修正されていないだろう。
一部のユーザーは、レジストリーキーの編集や、アップデートのアンインストールによって、問題を解決できたと報告している。
一方、Microsoftは回避策を提供していない。影響を受けているユーザーは9月半ばまで待つことになりそうだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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