スペースマーケット、東京建物、あどばるの3社は9月5日、シェアスペースに飲食のテイクアウトが簡単にできる、「TIME SHARING 五反田II」をオープンした。五反田駅前のFUNDES五反田9階に位置し、同ビル内に入居する飲食店と連携し、出来上がった料理をシェアリングスペースで食べられる、新たな体験を提供する。
FUNDES五反田は、東京建物が手がける飲食店を中心にした都市型コンパクト商業施設。8つの飲食店とクリニック、エステサロンにTIME SHARINGを加えた3つのサービスが出店する。シェアリングスペースの申し込みや集客はスペースマーケットが担当し、運営管理はあどばるが担う。
飲食店が多く入居する商業施設という場所をいかし、飲食店からテイクアウトしてきた料理を、シェアリングスペースで楽しめる環境を提供。すでにビル内の4店舗が提供しているほか、あどばるのケータリングサービス「FAVORITE」「みんなのシェフ」などの利用も可能だ。
「飲食店にとっては、店内の限られた席数に加え、シェアリングスペースという新たな営業先が増え、効率的な経営ができる。シェアリングスペースに来た人が帰りに飲食店によるなど、飲食ビルならではの体験ができる」(東京建物 事業開発グループイノベーション共創チームの古澤嘉一氏)は、メリットを話す。
スペースマーケット代表取締役の重松大輔氏は「飲食店やスーパー、コンビニ近くの物件は人気がある。店舗側も、店内の座席が埋まっていてもテイクアウトできれば、売上をプラスオンできる。飲食店の売上を伸ばす一つのソリューションとしてレンタルスペースがあると確信している」とコメントした。
税別利用料金は1時間1万円で、営業時間は10~24時。「11月30日までに予約した人を対象に利用料金を20%割り引くオープニング価格を用意するほか、五反田バレーに代表されるスタートアップの一大集積地という土地柄も意識し、一般社団法人 シェアリングエコノミー協会と一般社団法人 五反田バレーの会員向けにさらに20%オフで合計40%オフになるキャンペーンも用意した。五反田ではすでに別のシェアリングスペースをオープンしているが、非常に好評」(あどばる 代表取締役の中野邦人氏)と五反田の立地について説明した。
東京建物の「FUNDESシリーズ」は、水道橋、神保町、上野で展開しており、五反田が4弾目。飲食店ではなく、シェアリングスペースを設けた理由については「シェアリングスペースを利用する流れはできあがっており、飲食テナント以外でも十分利益がでると判断している」(古澤氏)と新展開に意欲を見せた。
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