セガゲームスは8月31日、東京都内にある浅草花やしき 花やしき座において、PS4用ソフト「新サクラ大戦」の体験会を開催した。
本作は、サクラ大戦シリーズの最新作。太正二十九年の帝都・東京を舞台に、悪と戦う「帝国華撃団」の活躍を描く、ドラマチック3Dアクションアドベンチャーゲームで、12月12日発売予定。シリーズ完全新作と位置づけ、キャラクターは一新。メインキャラクターデザインには久保帯人氏、音楽は田中公平氏、ストーリー構成はイシイジロウ氏が担当するなど、“新生”したタイトルとなっている。
今回の体験会は、“世界最速体験会”と銘打ち、初めて一般向けに試遊ができる機会。当日は抽選で選ばれた参加者が来場した。
用意された体験版は、9月に行われる東京ゲームショウ2019(TGS2019)にて試遊出展されるものと同じものという。アドベンチャーパートとバトルパートが用意され、時間を区切ってプレイできるものとなっていた。
アドベンチャーパートはストーリーの冒頭と思われる、主人公である神山誠十郎が「帝国華撃団・花組」の隊長に就任し、花組隊員の天宮さくらから大帝国劇場を案内され、資料室にいるクラリスに会うところまでが用意されている。途中、東雲初穂に出会うシーンもあるほか、大帝国劇場のなかを歩き回ることも可能。クラリスに会うか、一定の時間経過するとバトルパートに移行する形となっている。
キャラクターとの会話ではシリーズでおなじみの要素となっている、LIPS(リップス)と呼ばれる、時間制限のある選択肢も用意されている。選択内容を選ばず時間切れも選択肢のひとつとというシステムとなっている。ほかにも、「スマァトロン」によって、キャラクターがどこにいるのかなどの情報もわかるようになっている。
とかく、キャラクターの豊かな表情や、さくらが着ている着物の布の表現、劇場内の細かな作り込みなどのグラフィック面は目を引くほどのもの。また音楽も違和感なく耳の入り、すんなりと世界観に入っていけるような感覚があり、懐かしさを感じさせるものとなっていた。筆者は自由行動になってからすぐに資料室にいるクラリスへ会いにいったのだが、大帝国劇場のなかを歩き回ったほうが、他のキャラクターとの会話も楽しめるということで、TGS2019で試遊を検討しているプレーヤーは留意しておくといいだろう。
バトルパートについては、これまでシリーズで採用していた戦略シミュレーションから、アクションゲームとなっており、これも本作の大きな特徴となっている。今回の体験版に収録されているのは、製品版で第4話に該当するもので、神山が乗り込んでいる機体とともに、花組隊員の望月あざみの機体も登場し、切り替えてプレイできるようになっているもの。
アナログスティックの機体移動やカメラ操作、ボタンによって攻撃を繰り出し連続攻撃も可能。カットインの演出とともに強力な攻撃を出す必殺攻撃も用意されている。ほかにもマップの移動中には、崖の割れ目もジャンプで飛び越えたり、巨大な竜を回避したり、壁走りなどといったギミックも用意されている。
多数の敵をなぎ倒していく爽快さや、大型の敵に何度も攻撃を繰り出して倒す達成感もあり、アクションゲームとしての手触りの良さを感じさせるものとなっていた。また、要所要所で通信によるキャラクター同士の会話が行われるなど、物語の一環として組み込まれたバトルパートと感じられた次第だ。またバトルパート終了後は、シリーズお馴染みの次回予告も用意されており、そのこと自体にサクラ大戦らしさも感じられたところだった。
このあとで行われた本作のプロデューサーである片野徹氏への囲み取材では、バトルパートにおける難度の高さについて質問が多かった。実は筆者も体力がギリギリになる場面があるなど、難度が高めと感じられたのだが、あくまでも第4話という中盤に用意されたステージであり、アクションに慣れた構成と難易度になっていると説明した。
片野氏は本作について、古くからサクラ大戦を作っている開発メンバーも関わっているとし「これはファンが求めているだろうというもの(要素)は入れているので、今後の情報をお楽しみにしてほしい」とアピールした。
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