米上院議員、アマゾンに問題商品の調査を要求--安全性に懸念

Ben Fox Rubin (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2019年08月30日 11時23分

 米民主党に所属する3人の上院議員が米国時間8月29日、Amazonの最高経営責任者(CEO)Jeff Bezos氏に書簡を送り、同社のウェブサイトに危険な商品や禁止されている商品が掲載されていることについて、「徹底した内部調査」を求めた。

Amazonのロゴ
提供:Getty Images

 書簡には、「Amazonが、その巨大なプラットフォームを利用している消費者の安全を確保する責務を果たせていないのは明らかだ」と書かれている。書簡に署名したのは、Richard Blumenthal氏(コネチカット州選出)、Robert Menendez氏(ニュージャージー州選出)、Edward Markey氏(マサチューセッツ州選出)だ。

 書簡は、The Wall Street Journal(WSJ)が先ごろ伝えた大規模な調査報道の記事を受けたものだ。WSJは、Amazonのサイト上に問題のある商品が数千点掲載されていることを詳しく報じた。こうした商品の中には、窒息の危険があるとしてAmazonが禁止していた幼児用の睡眠マットや、安全基準に合格していないバイク用ヘルメット、違法に輸入された処方薬が含まれるサプリメントなどがある。WSJが報じた商品の多くは必要な警告表示をしておらず、窒息の危険性を示す警告表示がない風船も6000点以上あった。

 WSJの調査結果を受けて、Amazonは商品ページに変更を加えたり、一部の商品はページごと削除したりしたが、WSJによると、同様の商品がまた掲載されているケースが複数見つかったという。

 Amazonでポリシー担当の広報責任者を務めるJodi Seth氏はコメントの依頼に対し、同社が先ごろ公開したブログ記事を示した。Amazonはその記事の中で安全確保のために数多くの手続きを設けていることを強調しており、たとえば2018年には、オンラインストアを保護し、商品が安全で、規則に準拠し、本物であることを確認する取り組みに4億ドル(約430億円)を投じたという。Amazonは近年、サイトの浄化活動の一環として、偽造品や偽のレビューを取り下げる取り組みも行っている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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